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右近、弘太郎がトークイベント~シネマ歌舞伎「ヤマトタケル」公開記念
平成24年6月、二代目市川猿翁、四代目市川猿之助、九代目市川中車の襲名、そして中車の子息・五代目市川團子の初舞台として新橋演舞場で上演されたスーパー歌舞伎『ヤマトタケル』。この舞台が
シネマ歌舞伎として9月28日から全国公開された事を記念して、9月29日(日)、東劇にて映画の上映後にトークイベントが開催され、タケヒコ役の市川右近、ヘタルベ役の市川弘太郎が作品への思いを語りました。
【市川右近】
スーパー歌舞伎第一作の『ヤマトタケル』がこのように映画化されて、とても嬉しく思います。この作品には初演以来、全公演に出ておりましたので、全編を客席から拝見するのは初めての事で、作品の素晴らしさを改めて感じている次第です。いつもは映像ではなく舞台を観に来て下さいと言っておりますが、カット割りやカメラワークが素晴らしく、これはかなりお得感がありますね。舞台ではお客様に背を向けている民衆の役者達の顔が映し出されたり、音も臨場感に溢れていて、舞台をご覧いただくのとはまた違った感動があると思います。
最後に「天翔る心、それがこの私だ」というセリフがありますが、それは師匠猿翁の精神でもあります。ヤマトタケルの"無垢な魂"が、私にも「これからも無垢な気持ちで芝居に没頭していきたい」と、改めて思い起こさせてくれます。今日『ヤマトタケル』を初めてご覧になった方も大勢いらっしゃると思いますが、多くの方にこのシネマ歌舞伎「ヤマトタケル」をご覧頂いて、さらに劇場に足をお運びいただき、歌舞伎に益々興味を持っていただきたいなと思っております。
【市川弘太郎】
初のスクリーンデビューということで、凄くドキドキしながら拝見ました。私は2歳の頃スーパー歌舞伎『ヤマトタケル』の初演を見て、右近さんのヘタルベに憧れて、この世界に入りました。2歳の子どもでもアクション性や衣裳の豪華さを楽しめるし、また小学生位でしたら筋も判ってくるでしょうから、さらに楽しみも増えます。そして私も30歳を迎えましたが、今度はセリフ一つ一つの重みや深さを感じることができます。その年代ごとに楽しむことのできる作品ですので、何度もご覧頂いて色々なことを感じていただきたいと思います。
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