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出演者が舞台稽古で意気込みを語りました~国立劇場『隅田川花御所染』


 3月5日(火)初日を迎える国立劇場『 隅田川花御所染(すみだがわはなのごしょぞめ)』。中村福助が女清玄に挑む話題の舞台です。歌舞伎らしい桜満開の華やかな場面や、幻想的な夢の場面、そして国立劇場ならではの大ゼリを使用した大がかりな演出など見どころも満載。公演に先立ち舞台稽古が公開され、出演者らが意気込みを語りました。

中村福助
歌舞伎をみなさんに観ていただき、伝えていくことができるように、そして歌舞伎を次世代の方にも判っていただきたいという趣もあり、新悟、隼人、児太郎という平成生まれの次世代の三人組と一緒に舞台を勤めさせていただきます。
『隅田川花御所染』は、作者の鶴屋南北独特の色っぽさや、笑い、奇想天外な話や二股の話など本当に盛りだくさん!最後は舞踊で綺麗に、さらに押し戻しもついて、様々な場面をお楽しみいただけます。
観劇料も一万円以内ですし、松也さんが初めて挑む色悪も楽しみです。終演後に撮影会やアフタートークなども企画しています。お客様には「楽しいね!」と思っていただけるような、見やすく楽しい歌舞伎を御覧に入れたいと思っています。

中村翫雀
通し狂言は物語の初めから終わりまでが見られるというのが魅力です。起承転結がはっきりしているので、普段お芝居を御覧になっていない方でも判りやすいと思いますし、福助さん、錦之助さんという同世代の仲間と創る舞台はきっと楽しいものになると思います。アフタートークも楽しみです。私たち立役はさておき、女方さんはお芝居と違って普段の低い声になってしまうかも・・・そうした事も良い効果になって面白いかもしれませんね。

中村錦之助
今回は息子達の年代の俳優が大いに勉強させていただいております。歌舞伎には引退がありませんから、若い頃から歳を重ねた頃まで、その時々の俳優を見ることができます。今回ぜひ息子達若手の舞台を見て応援していただき、これから20年後、30年後、お客様にも見巧者になっていただいて、引き続き息子達の舞台を見て応援していただきたいと願っています。私も50歳を超えておりますが、息子達に負けないように頑張ります。
 


尾上松也
今回勤めさせていただく猿島惣太は、色悪という役どころです。私がこれまで修業させていただいてきた女方などとは真逆で、お話を伺ったときには本当にびっくりしたのですが、実は、こういう役を以前から勤めてみたいと思っていたので、毎日お稽古場に伺うのが楽しみでした。お芝居では皆が一体となっている感じがしています。その全員の思いを舞台で表現できるように、全力で毎日勤めたいと思っています。

坂東新悟
今回は網女(つなめ)というお役をさせていただきます。平成生まれの若手の1人として、こういう大役をいただき緊張しております。面白いお芝居を創る事に少しでも貢献できればと思っております。

中村隼人
松若丸という二枚目の役を勤めさせていただきます。通し狂言で要となる役ですので、先輩方にアドバイスをいただき、それをどんどん吸収して、日に日に一歩ずつ進歩できるように頑張りますので、ぜひ国立劇場に足をお運び下さい。

中村児太郎
桜姫を勤めさせていただきます。去年8月に父(福助)が『桜姫東文章』で桜姫を演じ、いつかやりたいなと思っていたお役です。まだまだ足りないものが多いのですが、一所懸命稽古して、父や祖父(七世中村芝翫)を手本に頑張りたいと思います。

「アフタートーク」、「花形若手俳優との撮影会」など詳しくは隅田川花御所染特設サイトを御覧下さい。

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