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八代目中村芝翫 四代目中村橋之助 三代目中村福之助 四代目中村歌之助 襲名披露会見が行われました

 中村橋之助が八代目中村芝翫の名跡を襲名し、同時に橋之助の長男 中村国生が四代目中村橋之助、二男 中村宗生が三代目中村福之助、三男 中村宜生が四代目中村歌之助を襲名することが決まり、9月28日(月)に都内で発表記者会見が開かれました。
 襲名披露興行は平成28年10月・11月の歌舞伎座から始まり、平成29年1月大阪松竹座、6月博多座、12月京都南座で予定されています。

【中村橋之助】
 来年10月・11月の歌舞伎座をはじめといたしまして、私ども成駒屋にとり大切な中村芝翫の名跡を八代目として襲名させていただくことと相成りました。また、重ねて長男国生が中村橋之助、二男宗生が中村福之助、三男宜生が中村歌之助、親子四人でこうして襲名させていただきますことは本当にありがたく、感謝いたしております。

 父七代目芝翫が亡くなる2か月ほど前、私を呼び、「兄弟家族、仲良くいてくれることが一番嬉しいこと。いつまでも成駒屋という老舗を手を携えて守って欲しい」「兄の福助には歌右衛門を、お前には八代目の芝翫を継いでもらいたい」と私の手を握り、目を見つめて話してくれました。

 立役の芝翫は、私の憧れる四代目以来です。亡くなった父もよく四代目の話をしてくれましたし、書籍などからもわかるように天真爛漫で、規格外の俳優だったそうです。そういう大きな俳優に近づくことも大切だと思いますし、私がやらせていただいている芝翫型の『熊谷陣屋』のように、四代目の当たり役を現代に甦らせることも、使命ではないかと思っています。

 襲名の狂言に関しては、本当に夢のようです。今まさに、歌舞伎というおもちゃ箱をひっくり返しながら、「どれをやろうか、これもやりたい、あれにも挑戦したい」と考えているところです。好きな時代物を中心に、お客様によろこんでいただける、「わぁ、観に行きたい!」と思って頂けるような出し物を選びたいと思っております。

 襲名をするといっても、これは私の所有の名前ではございません。代々成駒屋がお預かりしている名前です。名前を継ぐからには、舞台で演じるだけではく、歌舞伎界の活性化、歌舞伎界の様々なこと考えていかなくてはいけないと思います。父も生前「歌舞伎座新開場から3年後が大事」と申しておりました。その時期に襲名させていただく以上は、私に課せられた責任を感じながら、来年の10月から始まる襲名披露を勤め、ますます芸道に精進させていただきます。


【中村国生】
 この度、皆様方のお陰を持ちまして橋之助の名跡を襲名させていただく運びとなりました。父が15歳から35年間かけて大きく立派にしたこの名前を、この歳で継がせていただくことを大変ありがたく思います。父が大きくした以上に立派な橋之助を目指し、胸を張って「中村橋之助です」と言える、そんな役者になりたいと思っています。
 昨晩兄弟3人で話し合い「これからは毛利元就の三本の矢のように3人で手を携えて頑張ろう」と決意をいたしました。私たちが1人ずつ立派な俳優になり、三本の矢となったときには誰にも負けない世界一のチームワークを持つ、そういう俳優になれるように、これから勉強を続けてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。


【中村宗生】
 この度、中村福之助という名跡を三代目として襲名させていただくことになりました。とても嬉しい気持ちで一杯ですが、それと同時に身を引き締めなければならないなという思いが強くなってまいりました。まだまだ未熟者ではございますが、精いっぱい努力をして芸道に精進していきたいと思います。よろしくお願いいたします。


【中村宜生】
 この度、四代目として中村歌之助の名跡を襲名することになりました。小さい頃からの兄達とのお芝居ごっこから始まり、こうして親子四人で襲名させていただくというのは本当に嬉しいことだと思っています。この襲名を通してもっともっと芸道に精進していきたいと思っています。よろしくお願いいたします。