中村 橋之助 (4代目) ナカムラ ハシノスケ

屋号
成駒屋
定紋
祇園守、四ツ梅

プロフィール

▼精悍な舞台姿と癖の無い真っ直ぐな演技が目を惹く花形だ。父・中村芝翫の前名を2016(平成28)年に四代目として襲名。南座の顔見世興行での披露狂言『対面』で曽我五郎の大役を瑞々しく体現して注目を浴びた。その後も、『平家女護島』の丹左衛門、『文七元結』の手代文七、『義経千本桜』鳥居前の佐藤忠信実は源九郎狐などで活躍。『磯異人館』の岡野精之介では、誠実さと若さが漲る芝居を見せた。立役として着実な歩みを続けている。

〔坂東亜矢子〕

経歴

芸歴

▼1995年12月26日生まれ。中村芝翫の長男。祖父は七代目中村芝翫。2000年9月歌舞伎座〈五世中村歌右衛門六十年祭〉の『京鹿子娘道成寺』の所化と『菊晴勢若駒(きくびよりきおいのわかこま)』の春駒の童で初代中村国生を名のり初舞台。16年10・11月歌舞伎座『一谷嫩軍記(いちのたにふたばぐんき)』熊谷陣屋の堤軍次ほかで四代目中村橋之助を襲名。

受賞

▼2009年1月『十返りの松』の松の童で国立劇場特別賞。15年3月『髪結新三』の下剃勝奴と『三人形』の奴で、18年10月『平家女護島』の能登守教経と丹左衛門尉基康で国立劇場奨励賞。

舞台写真