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時蔵、松緑、菊之助が意気込みを披露~四国こんぴら歌舞伎大芝居
平成27年4月金丸座(旧金毘羅大芝居)では「 第三十一回 四国こんぴら歌舞伎大芝居」が上演されます。
第一部は『伊勢音頭恋寝刃(いせおんどこいのねたば)』『道行初音旅(みちゆきはつねのたび) 吉野山』、第二部は『芦屋道満大内鑑(あしやどうまんおおうちかがみ) 葛の葉』『曽我綉侠御所染(そがもようたてしのごしょぞめ) 御所五郎蔵』と楽しみな舞台。公演に先立ち、、中村時蔵、尾上松緑、尾上菊之助が意気込みを披露しました。
【中村時蔵】
12年ぶりの金丸座になります。「この芝居小屋はいいな、また来たいな」と思っておりましたので、嬉しく思っています。第一部の『伊勢音頭』では万野と今田万次郎二役を勤めます。万野では関西弁を前回よりも上手くできればと思っておりますし、万次郎は初役ですので一生懸命勤めたいと思います。第二部の『葛の葉』は、金丸座にとても良く合う狂言だと思います。廻り舞台、セリも使いたいと考えていますので、きっと楽しい舞台になるのではないかと思います。
金丸座は大きな劇場にはない良さがあって、照明を蝋燭でしていた頃の芝居の雰囲気が感じられます。『葛の葉』の最後の道行では、狐の顔から人間に変わるちょっとした仕掛けがあるのですが、お客様との距離が近いのでばれてしまうかな、と思ったりするのも楽しみです。公演に先立って行われる「お練り」や、金比羅様の「奥社」に伺うのも琴平での楽しみです。今回息子の梅枝が初めて金丸座に出演します。大きな劇場との違いをどう感じ取ってくれるか、お客様との距離感をつかみ、自分の演じ方に反映してくれたら、と思っています。
【尾上松緑】
金丸座には舞踊公演では伺っておりますが、歌舞伎公演では久しぶりです。夜の狐は時蔵のお兄さんの『葛の葉』ですが、昼の狐は『吉野山』で私が忠信を勤めさせていただきます。また、昼に時蔵のお兄さんが『伊勢音頭』の万野で菊之助さんをいじめ、夜には『御所五郎蔵』の星影土右衛門で私が菊之助さんをいじめます(笑)。普段から信頼できる時蔵のお兄さんを座頭に、菊之助さん、亀三郎・亀寿さん兄弟、梅枝さんという皆さんと一緒にお芝居ができるのをとても嬉しく思っています。
金丸座は自然の光が入ってくる劇場です。夕方になると、舞台も暗くなるので照明を明るくしたりと、木の劇場らしさが感じられます。“命を持った劇場”その劇場の流れに逆らわないように演技をすれば、全てが上手く回るのではないかと思っています。また琴平は「金陵」をはじめとする美味しい日本酒があるので、そちらも楽しみです。客席との距離が近いので、客席にお酒のにおいが残らないように注意したいと思います(笑)。
【尾上菊之助】
第一部では『伊勢音頭』の福岡貢、第二部では『御所五郎蔵』の五郎蔵と、昼夜ともにいじめられ通しですが、二つの縁切りの違いをどうお見せできるか、いまから考えています。貢は二度目になりますが、前回以上に役を深められるように勤めていきたいですし、五郎蔵の仕返しは陰惨ではありますが、歌舞伎の様式美あふれる殺しの場でもあるので、風情のある金丸座がどのような雰囲気を醸し出してくれるか、楽しみです。
15年ぶりの金丸座になります。前回伺った時に劇場内にあった4本の柱が無くなっているという事なので、劇場の構造も楽しみです。金丸座のような古い劇場ですと、空気感も含めて、より演目の時代にタイムスリップする感覚をお客様と共有できるのではないかと思っています。私も江戸時代に行ったつもりで舞台に立ちたいですし、お客様にも感じていただければと思っています。
12年ぶりの金丸座になります。「この芝居小屋はいいな、また来たいな」と思っておりましたので、嬉しく思っています。第一部の『伊勢音頭』では万野と今田万次郎二役を勤めます。万野では関西弁を前回よりも上手くできればと思っておりますし、万次郎は初役ですので一生懸命勤めたいと思います。第二部の『葛の葉』は、金丸座にとても良く合う狂言だと思います。廻り舞台、セリも使いたいと考えていますので、きっと楽しい舞台になるのではないかと思います。
金丸座は大きな劇場にはない良さがあって、照明を蝋燭でしていた頃の芝居の雰囲気が感じられます。『葛の葉』の最後の道行では、狐の顔から人間に変わるちょっとした仕掛けがあるのですが、お客様との距離が近いのでばれてしまうかな、と思ったりするのも楽しみです。公演に先立って行われる「お練り」や、金比羅様の「奥社」に伺うのも琴平での楽しみです。今回息子の梅枝が初めて金丸座に出演します。大きな劇場との違いをどう感じ取ってくれるか、お客様との距離感をつかみ、自分の演じ方に反映してくれたら、と思っています。
【尾上松緑】
金丸座には舞踊公演では伺っておりますが、歌舞伎公演では久しぶりです。夜の狐は時蔵のお兄さんの『葛の葉』ですが、昼の狐は『吉野山』で私が忠信を勤めさせていただきます。また、昼に時蔵のお兄さんが『伊勢音頭』の万野で菊之助さんをいじめ、夜には『御所五郎蔵』の星影土右衛門で私が菊之助さんをいじめます(笑)。普段から信頼できる時蔵のお兄さんを座頭に、菊之助さん、亀三郎・亀寿さん兄弟、梅枝さんという皆さんと一緒にお芝居ができるのをとても嬉しく思っています。
金丸座は自然の光が入ってくる劇場です。夕方になると、舞台も暗くなるので照明を明るくしたりと、木の劇場らしさが感じられます。“命を持った劇場”その劇場の流れに逆らわないように演技をすれば、全てが上手く回るのではないかと思っています。また琴平は「金陵」をはじめとする美味しい日本酒があるので、そちらも楽しみです。客席との距離が近いので、客席にお酒のにおいが残らないように注意したいと思います(笑)。
【尾上菊之助】
第一部では『伊勢音頭』の福岡貢、第二部では『御所五郎蔵』の五郎蔵と、昼夜ともにいじめられ通しですが、二つの縁切りの違いをどうお見せできるか、いまから考えています。貢は二度目になりますが、前回以上に役を深められるように勤めていきたいですし、五郎蔵の仕返しは陰惨ではありますが、歌舞伎の様式美あふれる殺しの場でもあるので、風情のある金丸座がどのような雰囲気を醸し出してくれるか、楽しみです。
15年ぶりの金丸座になります。前回伺った時に劇場内にあった4本の柱が無くなっているという事なので、劇場の構造も楽しみです。金丸座のような古い劇場ですと、空気感も含めて、より演目の時代にタイムスリップする感覚をお客様と共有できるのではないかと思っています。私も江戸時代に行ったつもりで舞台に立ちたいですし、お客様にも感じていただければと思っています。