文楽人形遣い吉田和生が壱太郎に「人形振り」を稽古~国立劇場6月歌舞伎鑑賞教室

2019.05.27 発表・会見

国立劇場 6月歌舞伎鑑賞教室『神霊矢口渡』で娘お舟役を勤める中村壱太郎が、人形浄瑠璃文楽座の人形遣い・吉田和生(人間国宝)に、今回の上演で取り入れる演出「人形振り」のお稽古を受けました。

壱太郎の祖父・坂田藤十郎と、和生の師匠・吉田文雀に親交があったことから実現した今回のお稽古。
「腰を動かさない」など人形らしい動きに加え、人形として演じるときの姿から人形遣いの姿勢まで、お稽古は1時間以上に!

壱太郎は「祖父の代からの親交でこのような機会を得ることができて本当にありがたい。今回お稽古していただいた、人形の動きの“ツボ”を押さえ、教えていただいたことを取り入れて勤めたいと思っています。
『神霊矢口渡』を「人形振り」で、という思いが以前からありました。祖父の舞台も参考にしながら、お客様に「人形振り」による“変化”を楽しんでもらえればいいなと思っています。」と感想を述べました。