歌舞伎音楽事始 音を聴く深く観る

土田 牧子/著
NHK出版
四六判/292ページ
2024年2月25日/発行
2,700円+税

音楽を知れば、歌舞伎がもっとわかる! 面白くなる! 歌舞伎鑑賞の必携書。

歌舞伎を構成する三要素、「歌=音楽」「舞=舞踊」「伎=演技」の一つである“音楽”は、歌舞伎とともに変遷・発展し、長唄、竹本(義太夫節)、常磐津節、清元節といった三味線音楽や、情景描写・人物描写など多様な機能を担う黒御簾音楽など、独自の豊潤な世界を築いてきた。本書は、そのような歌舞伎音楽のジャンルと特徴、使用楽器、歴史から、『勧進帳』『助六』などの具体的な演目における音楽の使われ方や鑑賞ポイントまで、歌舞伎をより深く楽しむうえで知っておきたい情報を網羅。歌舞伎の世界で活躍する演奏家、竹本葵太夫と杵屋巳太郎のインタビューも収載。歌舞伎の魅力に“音楽”という切り口から多面的に迫る充実の一冊。

【目次】

第1章 歌舞伎音楽を知る
歌舞伎音楽ってどんなもの?
歌舞伎音楽の楽器(出囃子楽器編/黒御簾楽器編/三曲楽器編)
歌舞伎音楽のジャンル(舞踊音楽編/劇音楽編)
歌舞伎音楽の歴史と変遷

第2章 歌舞伎音楽を聴く
音楽に特に注目したい七演目~見たまま・聞いたまま~
『勧進帳』 長唄
『菅原伝授手習鑑「寺子屋」』 竹本(義太夫節)
『花街模様薊色縫(十六夜清心)』 清元節
『積恋雪関扉(関の扉)』 常磐津節
『青砥稿花紅彩画(弁天娘女男白浪・白浪五人男)』 黒御簾音楽
『助六由縁江戸桜』 河東節
『楼門五三桐』 大薩摩
ジャンル別・おすすめ演目
舞踊(長唄、竹本、常磐津、清元、掛合 他)
芝居(黒御簾音楽、竹本、他所事浄瑠璃、大薩摩 他)

特別企画 演奏家インタビュー
(竹本葵太夫―歌舞伎義太夫<竹本> 太夫/杵屋巳太郎―長唄 三味線方)
巻末資料 歌舞伎音楽用語集/演目索引

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