鶴屋南北

古井戸秀夫/著 吉川弘文館
四六版 本文280p
2020年4月8日発行 定価¥2,420(税込)

『東海道四谷怪談』を書いた江戸後期の狂言作者
世相を反映した事件や人情を描く

文化文政期の江戸歌舞伎を支えた狂言作者。江戸日本橋に生まれ、57歳で四世を襲名。おかしみのある茶番、目まぐるしい場面展開で小気味の良さが持ち味。初世尾上松助や五世松本幸四郎らの当たり作を生み出し、『東海道四谷怪談』など百数十種の台本を著す。幅広い年齢層に知られ、子供の頃より人を笑わせることを好んだ「大(おお)南北」の生涯に迫る。