明治・大正 東京の歌舞伎興行―その「継続」の軌跡

寺田詩麻/著 春風社
A5版 本文480p
2019年7月9日発行 定価¥8,640(税込)

興行―その「実体なきもの」の営為

江戸期より莫大な負債を抱えつつも続けられてきた歌舞伎興行は、近代化によってどのように変容したのか。
稀代の興行師・十二代目守田勘弥と田村成義、株式会社松竹の動向や、当時の上演作品を考察し、明治・大正期の東京における大劇場経営の諸相を、豊富な資料をもとに究明する。

目次
 はじめに
 凡例

 第一章 守田座から新富座へ 十二代目守田勘弥―株式会社方式の試行まで
  第一節 安政から文久年間の守田(森田)座
  第二節 新富町移転までの守田座
  第三節 明治十年前後の新富座
  第四節 新富座の株式会社化
  小結

 第二章 興行師田村成義―その明治十年代から二十年代
  第一節 田村成義と横浜
  第二節 田村成義と千歳座
  第三節 歌舞伎座株式会社の設立
  小結

 第三章 大正期東京の歌舞伎興行―松竹の進出
  第一節 明治三十年代京都の松竹
  第二節 大正期東京の松竹
  第三節 大正期の市村座
  第四節 帝国劇場で演じられた劇
  小結

 第四章 作品の上演―興行に関わる問題を中心に
  第一節 曽我の『対面』と『仇討』―黙阿弥以降
  第二節 田村成義と『四千両小判梅葉』
  第三節 「平山晋吉」印のある『桐一葉』台本
  第四節 長谷川時雨『さくら吹雪』について
  小結

 結論
 付章 歌舞伎の興行と資料
     明治東京の歌舞伎の番付―早稲田大学演劇博物館所蔵資料を中心に
 初出一覧
 主要参考文献一覧
 索引