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歌舞伎座『義経千本桜』が文化庁芸術祭大賞、大阪松竹座『夏祭浪花鑑』が同優秀賞を受賞

 平成25年度(第68回)文化庁芸術祭賞演劇部門において、歌舞伎座「芸術祭十月大歌舞伎」で上演された通し狂言『義経千本桜』が大賞を、また大阪松竹座「十月花形歌舞伎」で上演された通し狂言『夏祭浪花鑑』が優秀賞を受賞しました。

 今年度の文化庁芸術祭の演劇部門では、関東で31公演が参加、そのなかで最も優れた公演として大賞を与えられたのが、 歌舞伎座新開場柿葺落「芸術祭十月大歌舞伎」で上演された通し狂言『義経千本桜』。受賞理由は「今春に新開場した歌舞伎座は1年間のこけら落としの最中だが、『義経千本桜』は当代を代表する名優の多くが顔をそろえ、壮観と言えた。古典の名作を大幹部から若手までが力を結集。平成歌舞伎の最高水準の演技を見せた点で日本の舞台芸術の底力を堪能させる成果であり、参加作品の中で群を抜く完成度の高さと言えよう。」と発表がありました。
 また、関西では16公演が参加、 大阪松竹座『夏祭浪花鑑』に対しては「生粋の上方役者、片岡愛之助を中心に、関西では約半世紀ぶりに『お鯛茶屋』から『番小屋』まで、上方式の演出で全通しを実現した『夏祭浪花鑑』は関西の歌舞伎再興を強く信じさせるかのような、若さあふれる魅力的な舞台であった。主役の団七を演じた愛之助が毛穴の一つ一つから大阪の匂いが噴き出すように舞台を熱く引っぱり、中村翫雀中村亀鶴上村吉弥中村壱太郎ら上方系の役者の奮闘も光り、いいチームワークで舞台を盛り上げた。」と、こちらも高い評価を得ました。

 他に歌舞伎の関係者では、第四回杵屋勝四郎リサイタル(11月8日紀尾井小ホール)の演奏が高く評価された長唄唄方の杵屋勝四郎が音楽部門の大賞を受賞しています。

 賞の贈呈式は、関西参加公演の受賞者に対しては1月28日(火)にリーガロイヤルホテルにて、関東参加公演の受賞者に対しては2月10日(月)に如水会館にて行われます。

※他の受賞者・受賞作品などについては、 文化庁のホームページをご覧ください。