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猿之助が芸術監督に就任します~京都造形芸術大学 京都芸術劇場 春秋座


京都造形芸術大学 京都芸術劇場 春秋座の芸術監督に、市川猿之助が5月1日付けで就任することが決まりました。
春秋座の芸術監督は、市川猿翁が劇場建設準備段階の2004年4月から(体調を崩していた2005年4月~2009年3月を除く)務めており、同劇場のこけら落としからちょうど12年の節目の今年、猿翁が志した「実験と冒険」の現場を猿之助の名跡を継いだ四代目に引き継ぐというもの。
四代目市川猿之助にとっても春秋座は縁が深く、2001年5月に行われた同劇場のこけら落としで『春秋三番叟』を舞い、また自信の研鑽の場として「亀治郎の会」を、2002年の第1回を皮切りに計5回開催しています。
就任に先立ち会見が行われ、猿之助が意気込みを語りました。


春秋座内部の様子(左)と四代目猿之助が揮毫した春秋座の扁額

【市川猿之助】
猿翁のおじから「たってのお願い」という手紙をいただき、おじからお願いされたら断るわけにはいかない・・・ということで、この度芸術監督に就任させていただくことになりました。

この劇場の良いところは、大学にあるので、ここで芝居をすると演劇以外の学生の方々も舞台から発想を得るなど、それぞれジャンルの違う中で刺激を受け合うことが出来るということです。表現者としての僕から、ぜひ学んで欲しいと願っていますし、逆に世代の違う学生の皆さんに面白いと思う事を自由にやってもらい、僕が思いつかないようなことをする学生たちを発掘したいと思っています。

歌舞伎をするのであれば京都の南座ですればいいと思います。では、春秋座でなにができるかと考えると、すっぽんや廻り舞台など歌舞伎の舞台機構が充実している劇場ですから、例えば、それらを使った現代劇やコンサートなども面白いと思います。就任記念公演では、佐々木蔵之介さんや佐藤隆太さんと供に朗読劇を開催しますが、これからも様々な方に出演していただき、ここにこんな劇場があるということも知らしめていきたいと思っています。