愛之助が意気込みを披露~大塚国際美術館 第十回システィーナ歌舞伎

2019.11.27 発表・会見

 ヴァティカンのシスティーナ礼拝堂の天井画や壁画を陶板で原寸大に立体再現した「システィーナ・ホール」で、2020年2月13日~16日の間に「第十回システィーナ歌舞伎」が開催され、新作歌舞伎『NOBUNAGA』が上演されます。
 公演に先立ち製作発表会見が行われ、出演の片岡愛之助、作・演出の水口一夫が公演に向けての思いを語りました。

【水口一夫(作・演出)】
システィーナ歌舞伎は第1回から作・演出を手掛け、いままで9本の新作を作って参りました。毎回思うのが、本当に難しい空間だということ。下手をすると作品がホールの雰囲気に負けてしまうので、なんとかシスティーナ・ホールに勝ちたいと今まで挑んで参りました。
今回の作品は『NOBUNAGA』。織田信長には「比叡山焼き討ち」など激しい武将としてのイメージとは別に、花押に平和の象徴「麒麟」を選ぶなど、世の平和を望んでいたという二面性があるように思います。
今回、信長が双子の兄弟であったという設定を通じて、1人は信長として、1人は影武者として、神出鬼没な信長の姿を創り上げ、なぜ本能寺で暗殺されなくてはいけなかったかを描いていきたいと思っています。

【片岡愛之助】
第10回目を迎えるシスティーナ歌舞伎、和と洋のコラボレーションをコンセプトにしてきたことで、思いもよらない作品が次々に生まれ、とても嬉しいです。
今回は今井翼さんが出演してくださいます。第3回のシスティーナ歌舞伎(平成23年11月)で上演された『GOEMON 石川五右衛門』が大阪松竹座で上演された時(平成25年2月)に翼さんが見にきてくれて、それが縁で次の『GOEMON』公演(平成26年10月大阪松竹座)に出演してくれました。以来、公私ともに仲良くしている翼さんが、節目となる『NOBUNAGA』に出演してくれて、とても嬉しく思います。

システィーナ・ホールは思い切った試みのできる魅力的な空間です。壁画が強い力を持っているので、ここぞという決まりの形では、お客様から自分と壁画が同時に見えるようなポジションを作るようにしています。真中にステージがあるので、四方をみて芝居をしないとならない難しさも感じます。
第1回から出演している上村吉弥さん、いつも相手役を勤めてくれている中村壱太郎さんら“チーム上方”で、身を引き締めて勤めたいと思います。