海老蔵が意気込みを披露~歌舞伎座「七月大歌舞伎」

2019.06.12 発表・会見

 歌舞伎座「 七月大歌舞伎」に出演する市川海老蔵が、公演に先立ち囲み取材で意気込みを披露しました。

【市川海老蔵】
 夜の部の『通し狂言 星合世十三團』では13役を勤めます。元となる『義経千本桜』は歌舞伎の三大狂言の一つとされ、知盛、権太、忠信、どれひとつとっても大変なお役です。今回は13役、心身を充実させて、気合いを入れ直して勤めるつもりです。古典を大事にしつつ新しい挑戦をすることをテーマにしている今回の7月興行で、今までにない作品を上演することでお客様に喜んで頂けると思いますし、次の俳優の目標となるような作品に創り上げていきたいと思っています。

 昼の部の『外郎売』では、貴甘坊として勸玄も出演します。私も7歳の時の5月に初舞台でつとめましたが、私よりも早く6歳のうちに演じたい、そして2020年の新之助襲名の前に、という本人の希望での上演です。父(十二代目市川團十郎)が私に「どこを見るかが大切」と指導してくださったこともよく憶えています。勸玄は私の時よりも早口は上手ですし、自分なりにセリフ廻しに工夫をしているので、楽しみにしてください。