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二代目松本白鸚、十代目松本幸四郎、八代目市川染五郎が襲名披露のお練りを行いました


 12月11日(月)、来年の歌舞伎座 壽初春大歌舞伎」、 二月大歌舞伎」で二代目松本白鸚・十代目松本幸四郎・八代目市川染五郎をそれぞれ襲名する松本幸四郎市川染五郎松本金太郎が、東京・浅草の浅草寺を華やかに練り歩く「お練り」を行いました。

 「お練り」には鳴物の山車や、木遣り、浅草芸者衆も加わり、大変な賑わい。快晴の空の下、沿道からかかる「高麗屋!」のかけ声に手を振って応えながら仲見世を練り歩いた後、襲名披露興行の成功を祈願しました。


 詰めかけた約15,000人の見物が見守る中、初めに染五郎が「ちょうど36年前、襲名披露にあたり、祖父(初代松本白鸚)、父、私と三代でお練りをさせていただきましたが、また三代として、ここでお練りができましたこと、本当に幸せに思っております。一月からは高麗屋の芝居、“こりゃいいいや”と言われるように精進したいと思います」と挨拶。

 続いて金太郎が「来年の一月、八代目として市川染五郎を襲名させていただきます。代々の染五郎がやってきたことを受け継ぐというのも大切ですが、自分なりの染五郎を作っていきたいと思っています」。最後に幸四郎が「これより、浅草寺の本堂において、一月、二月の三代襲名の成功祈願をさせていただきます。今日は快晴でございます。師走にしては暖かい、もう皆様のお心そのものでございます」と挨拶を行いました。


 成功祈願に続いて行われた囲み取材では、染五郎が「襲名披露は一月から二年以上かかると思いますが、歌舞伎が好きという思いを支えに、気を引き締めて完走したいと思います」。金太郎は、「八代目!染高麗!と声援をいただいて、もう染五郎として見てくださっていることを感じました」。幸四郎は「“がんばってね”と肩をポンと叩かれ、“応援していますよ”と、皆様方のそのお心の中から三代襲名というのは生まれたんだな、歌舞伎は皆様方の心の中から生まれたんだなという思いを強くいたしました。今日は私にとっても、新幸四郎、新染五郎にとっても、忘れられない日になります。この日差しのように、暖かく心のこもった襲名興行にいたしたいと思います」と思いを語りました。