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猿之助、愛之助、中車、右近が初日を前に意気込みを披露~明治座 五月花形歌舞伎


 「 明治座 五月花形歌舞伎」は、市川猿之助片岡愛之助市川中車市川右近という華やかな顔ぶれが揃い、昼の部は歌舞伎十八番『矢の根』、かけがえのない友情を描く名作『男の花道』、夜の部は対話の妙がおもしろい『あんまと泥棒』、エンタテイメント性あふれる『鯉つかみ』が上演されます。公演に先立ち、舞台稽古が公開され、出演者が意気込みを披露しました。

【市川猿之助】
 舞台稽古も順調で、これで初日が迎えられるな、という仕上がり具合です。昼の部の『男の花道』は男の友情が描かれています。そういうものが希薄になっている現代だからこそ、このお芝居に感動していただき、日本人の持っている良さを感じてもらいたいと思っています。
 この4人が揃って、同じ芝居に出演したり、一緒に舞台を勤めるということは、なかなか無いと思うので、この顔合わせも、今回のみどころの一つではないかと思います。5月2日から26日まで、この明治座で、これぞ歌舞伎というお芝居から、歌舞伎はこういうこともやるのかという作品まで、非常にバラエティーにとんだ演目を上演しています。ぜひ劇場へお出かけ下さい。お待ちしています。


【片岡愛之助】
 昨日の稽古が終わったのが・・・朝の4時前でした。新しく作る場面もあり、綿密な打合せをしながらですので、どうなるかと思いましたが、おかげさまで段取りも付き、今はバッチリです。
 初めて歌舞伎をご覧になる方にも、すごく分かりやすい演目立てになっています。右近さんの『矢の根』はTHE歌舞伎という感じがしますし、書き物があったり、私が六役勤める『鯉つかみ』は宙乗りや早替りに加え、本水を使った立廻りもあります。まだ歌舞伎をご覧になったことのない方にも、ぜひ観に来てほしいと思っています。


【市川中車】
 年代の近いこの顔合わせですので、おもいきりできる自由さもあり、様々な俳優同士の組み合わせもあるので、とても刺激があって、それがお客さんに良い形で伝わるのではないかと思っています。稽古は4日間と短いですが、それが歌舞伎の世界では当たり前、その体制にも慣れて参りました。皆さんに支えられながら自分の出来ることを精一杯するつもりです。


【市川右近】
 いよいよ初日、とても爽やかな新緑の季節に相応しい演目立てで、歌舞伎のいろんな部分を楽しんでいただける公演です。昨日の稽古は朝の4時まででしたが、愛之助さんは「この時間に終わるなら朝までやりましょう」と仰ったり、中車さんも並外れた努力をされていて、取り組み方が人の3倍・4倍という思いが見えてきます。私もお客様に喜んでいただけるよう、懸命にがんばります。