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「第一回千之会」片岡千之助さんに意気込みを伺いました


 7月29日(日)浅草公会堂で片岡千之助が「第一回千之会」を開催します。2004年11月歌舞伎座での初舞台以来、祖父片岡仁左衛門、父片岡孝太郎らと供に公演を重ね、2011年6月新橋演舞場で上演された『連獅子』では仁左衛門と熱のこもった舞台を勤めました。また、2009年11月には「歌舞伎の未来」に出演し『口上』『五條橋』を披露、2010年10月には千葉県流山市の利根運河で、薪を焚いた特設ステージで片岡愛之助と供に『連獅子』を勤めるなど、様々な舞台に積極的に参加し活動の幅を広げています。目標を一つずつ乗り越えて進む千之助さんに、初めての自主公演「千之会」への思いを伺いしました。


 

片岡千之助
 7月29日(日)「第一回千之会」という勉強会を開催させていただくことになりました。このように自分の会が開催できるのも皆様の教えやご指導、また多くの方々のご協力があっての事と、本当に感謝しています。今年から中学校に入り勉強も大変ですが、今回の公演には学校の新しい友達も観に来てくれますし、中には歌舞伎を初めて観るという友達もいて、とても楽しみです。
 自分の会ということもあって"いつもより早く覚えなくては"という意識も出てきて頑張ってお稽古をしています。まずしっかり振りを覚えて1つ1つ自分のものにしていきたいです。

 『正札附根元草擦』は中村勘九郎のお兄さんと素踊りでやらせていただきます。『供奴』では衣裳付けで勤めます。勘九郎さんはひとつひとつの型が綺麗で、とても尊敬しています。自分もこれから"自分らしい芸"というものを創っていきたいと思っているので、どれだけ自分のことが分かり、そこで芸を創ることができるのか、共演を通じて学びたいと思っています。『供奴』は今の自分にはこの舞踊が良いと藤間勘祖先生が選んで下さいました。奴さんですので強く大きく踊りたいと思います。
 短期間の公演では、その間にどれだけお客様に感動していただけるか、楽しんでいただけるかという事が大切だと思います。通常の本興行ですと1ヶ月あるのですが、今回は1回限りの公演ですので、後戻りできないなと感じています。

 以前から憧れていた『連獅子』を去年祖父と勤めました。谷底からはい上がり登り詰め、そこで親子の情愛が表現できるように必死に頑張りました。自分なりにですが、それが表現できたと思いますし、大きくやれたという達成感もあります。
 舞踊には言葉が無くても語ることのできる表現力があって大好きです。今は立役に憧れていますが、いつかは女方にも挑戦してみたいと思っています。立役とは違った難しい事もあると思いますし、いずれ『鏡獅子』や『道成寺』にも挑戦してみたいと思います。そして「千之会」を2回、3回と重ね、みなさんに良く知ってもらい「千之会、今年もあるね。今年は何をやるのかな、誰が出るのかな」と言っていただけるような会になるように、これからもひとつひとつ目標に向って頑張りたいと思っています。

 
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■日程
平成24年7月29日(日)
15時開演(14時半開場)

■会場
浅草公会堂

■ご観劇料(全席指定・税込)
1・2階席 7,000円
3階席   4,000円

■チケット発売
平成24年6月9日(土)~各種プレイガイドにて予約受付開始

■プレイガイド
Zen-A(ゼンエイ):03-6825-1122(平日11:00~19:00) http://www.zen-a.co.jp
チケットぴあ:0570-02-9999【Pコード:421-440】
ローソン:0570-084-003【Lコード:34777】
CNプレイガイド:0570-08-9999
イープラス:http://eplus.jp/

■お問い合わせ
三響會企画
03-3542-2800(平日12:00~17:00)