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国立劇場開場五十周年記念式典が開催されました

9月28日(水)、国立劇場大劇場にて、皇太子同妃両殿下ご臨席のもと、「国立劇場開場五十周年記念式典」が開催されました。(上写真:歌舞伎『元禄花見踊』)

冒頭、独立行政法人日本芸術文化振興会理事長 茂木七左衞門氏が「昭和41年の開場以来、本年で満五十年という大きな節目の年を迎えることができました。これもひとえに、多くの方々のご厚情とご支援のたまものと深く感謝の意を表する次第です」と式辞を述べられました。

続いて、皇太子殿下が「人々が心豊かな生活を送り、社会に活力を生み出す上で、芸術文化の果たす役割は、ますます重要になってきています。今後とも、国立劇場とその運営母体である日本芸術文化振興会が、我が国の芸術文化の継承発展と新たな創造の一翼を担っていくことを期待します」とご挨拶。

さらに、文部科学大臣 松野博一氏に代わり文部科学事務次官 前川喜平氏が「国立劇場が、我が国の文化の多様性と伝統を後世に伝えるため、さらに我が国の誇る最高峰の伝統芸能を、国際的に発信するナショナルセンターとしての機能を発揮されることを、これからも期待しています」と祝辞を代読。

松竹株式会社代表取締役会長及び公益社団法人日本演劇興行協会会長 大谷信義氏からは、「この半世紀のあいだに、国立劇場が果たされた役割と功績に感謝を申し上げるとともに、開場以来鋭意努力して運営を担われてきた歴代職員の皆様に敬意を表します」と挨拶。

最後に、公益社団法人日本俳優協会会長及び一般社団法人伝統歌舞伎保存会会長 坂田藤十郎が「通し狂言や復活狂言など、国立劇場ならではの貴重な仕事によりお客様の拡大に大いに貢献され、また後継者の育成にも大きな成果を上げてこられました。どうかこれからも我が国の伝統演劇の継承と発展のために、ますますご尽力くださいますようお願いいたします」と祝辞を述べました。



左:能『高砂 祝言之式』 右:文楽『万才―花競四季寿―』

続いて、長年にわたり日本芸術文化振興会の事業に多大の協力をされた功労者の方々に感謝状と記念品が贈呈され、記念式典の後には、開場50周年を祝い、能『高砂 祝言之式』、文楽『万才―花競四季寿―』、歌舞伎『元禄花見踊』が上演されました。

その後に行われた「祝賀会」では、国立劇場の事業に多大の協力をした団体に感謝状が贈られ、一般社団法人伝統歌舞伎保存会も感謝状をいただきました。

国立劇場開場50周年記念サイトもご参照ください。