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月乃助が「二代目喜多村緑郎襲名披露」のお練りを行いました


 7月6日(水)、新橋演舞場「九月新派特別公演」、大阪松竹座「九月新派特別公演」で二代目喜多村緑郎を襲名する市川月乃助が、水谷八重子、波乃久里子、9月公演から新派に加わる春本由香らと共に、東京・浅草の浅草寺を華やかに練り歩く「お練り」を行いました。

 「お練り」には鳴物の山車や、木遣り、浅草芸者衆も加わり、大変な賑わい。沿道からかかる「二代目!」、喜多村の屋号である「緑屋!」のかけ声に手を振って応えながら仲見世を練り歩いた後、襲名披露興行の成功を祈願しました。



 6000人の見物人が見守る中、初めに水谷八重子が「喜多村緑郎先生がこうして復活し、これ以上嬉しいことはありません」。続いて波乃久里子が「喜多村緑郎先生の名を継いだ月乃助さんを、どうか応援してください」と挨拶。

 続いて月乃助が「30年近く市川の姓を名乗らせていただきましたので寂しさもありますが、その寂しさを拭い去って、喜多村緑郎として精進してまいります」。さらに春本由香が「初めてのお芝居、全力でやらせていただきます」と意気込みを語りました。


 成功祈願に続いて行われた囲み取材では、水谷八重子が「全く新しい血が新派に入る、そして喜多村という名前が復活するという、二つ同時に喜びがやってきました」。波乃久里子は「先代からの“緑屋”という屋号が復活して、とても嬉しい」と語りました。

 新派にとって大事な名を55年ぶりに復活させる月乃助は「今日、お練りをさせていただき気持ちが切り替わった気がします。ご祈祷していただき、希望も大きくなりました。喜多村先生を初めとする新派のみなさんの意志を継ぐ俳優になりたいと思います」と決意をにじませました。
 尾上松也の妹の春本由香は「兄からは“ちゃんとやってこい”と励ましの言葉をいただきました。様々な役を演じられる女優になれるよう、一生懸命がんばります」と抱負を語りました。