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染五郎がラスベガスで『鯉つかみ』を上演します


 8月14日~16日、アメリカ・ラスベガスのホテル「ベラージオ」で開催される「KABUKI Spectacle at Fountains ob Bellagio 『鯉つかみ』」の公演にむけて、市川染五郎が日本外国特派員協会で記者会見を行い、同ホテルの大型噴水に設置された舞台で、噴水のスペクタクルと歌舞伎の『鯉つかみ』を融合させた作品を上演することが発表されました。

【市川染五郎】
 歌舞伎の『鯉つかみ』を海外で上演すること、そしてラスベガスでなければできない『鯉つかみ』を創作して上演することに、とてもワクワクしています。日本で上演されている古典の歌舞伎は、いままで何度も海外で上演されてきました。私個人としては、海外でなければできない歌舞伎を創る、海外の劇場や場所を活かした歌舞伎を創作することが、海外での歌舞伎公演の意義ではないかと思っています。今回は、歌舞伎がまだ上陸していないラスベガスという新しい場所で、そこでしかできない歌舞伎を創作します。まさに自分がやりたかったこと、今は“夢が叶う”興奮を感じています。

 「底力」こそ、この作品のキーワードだと思っています。歌舞伎はラスベガスの街よりも長い歴史があり、私も代々歌舞伎俳優を受け継いでいる家の人間です。歴史を力としている歌舞伎と、チームラボの映像、ベラージオの噴水、専用の舞台、それら新しい技術・発想・知恵とが組み合わさって生まれる新しい『鯉つかみ』。それをラスベガスに持って行く日本人の「底力」というものを見せつけるのを目標に臨みたいと思っています。

 3日間で5公演、約20分の作品をどなたでも無料でご覧いただけます。まず、この作品を大勢の方に見ていただき、その先には、ラスベガスの劇場で歌舞伎を上演するという目標があります。歌舞伎の演目が、海外で上演されるレパートリーの一つになることも夢に思っています。歌舞伎の「底力」をいろんなところで感じていただき、それがみなさんの記憶に残り、次に発展することを目指していきたいと思っています。


左から、迫本淳一松竹株式会社代表取締役社長、市川染五郎、
エド・バワーズ日本MGMリゾーツ代表執行役員兼CEO