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「松竹大歌舞伎」【東コース】【西コース】鴈治郎が意気込みを語りました


 平成27年度(公社)全国公立文化施設協会主催【 東コース(6月30日~7月31日)】、【 西コース(8月31日~9月25日)】として「松竹大歌舞伎 中村翫雀改め 四代目 中村鴈治郎襲名披露」が上演されます。
 どちらも『双蝶々曲輪日記 引窓(ひきまど)』『四代目中村鴈治郎 襲名披露 口上(こうじょう)』、『連獅子(れんじし)』の3演目を上演。公演に先立ち、中村鴈治郎が意気込みを語りました。

【中村鴈治郎】
 私の家のお家芸であります玩辞楼十二曲の『引窓』で、南方十次兵衛を勤めさせていただきます。親子の愛、夫婦の愛の描かれた大好きなお芝居です。今回、お早を息子の壱太郎が勤めます。壱太郎と夫婦というのは初めてかもしれません。稽古に入り、どういう感じになるのかも楽しみです(笑)。
 東コースは松緑さん、西コースは左團次兄さんにご一緒していただきます。このお二人とお芝居ができるのも楽しみです。

 今回は、北海道から鹿児島まで全国をまわらせていただきます。巡業は、歌舞伎が来るのを待っている方がたくさんいるのを感じることのできる良い機会です。歌舞伎を届ける、という気持ちを込めて勤めたいと思っています。東日本大震災の被災地で公演ができるのも嬉しい事ですし、父(坂田藤十郎)が『口上』に出演してくれるのも良い想い出になります。壱太郎にとっても、祖父と全国をまわり様々な話を聞く、大変貴重な時間になることと思います。

 歌舞伎は敷居が高いと思われるかもしれませんが、皆さんに楽しんでいただくために創意工夫してきたことが繋がり、今の歌舞伎があるのだと思います。江戸時代から続いている、皆が楽しんできた娯楽、そういう楽な気持ちで来ていただきたいと思っています。