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月乃助ら出演者が意気込みを語りました~初春新派公演『お嬢さん乾杯/口上』
平成25年1月三越劇場で、初春新派公演『
お嬢さん乾杯/口上』が上演されます。日本を代表する映画監督木下惠介の生誕100年を記念して、映画「お嬢さん乾杯」を初舞台化。コメディの天才木下と新藤兼人(脚本)がタッグを組んだ傑作喜劇が、旗揚げから125年を迎える新派の初春公演に登場します。公演に先立ち記者懇親会が行われ、水谷八重子、波乃久里子、瀬戸摩純、市川月乃助ら出演者が意気込みを語りました。
【水谷八重子】
新派は来年125周年を迎えます。来年も今年と同じように、昭和という世界を大切に、そして、新作のレパートリーを増やしていけるように、走りつづけていきたいと思っております。新派は山田洋次監督と一緒にお仕事させていただいて"新しい昭和の宝物"をいただいたような気がしています。この『お嬢さん乾杯』もまた"新しい昭和の宝物"の一つとして新派の財産になってくれたらと願っています。
月乃助さんとは初共演ですが、『動物園物語』という舞台のことが、強く印象に残っています。中流階級のサラリーマンという歌舞伎とは全く違った役どころを熱演なさっていて本当に素晴らしかった。次の機会には、ぜひ海外のお芝居でも共演させていただきたいと思っています(笑)
【波乃久里子】
お正月から新派劇団員と共に三越劇場の舞台にあがることができますこと、本当に嬉しく思っています。今回は、木下惠介監督の生誕100年の記念公演になりますが、父(十七世中村勘三郎)も木下先生の大ファンで、「今日もまたかくてありなん」という映画に出演させていただいたとき、いつも大喜びしていた姿を今も鮮明に覚えています。
今回また月乃助さんが新派の舞台に出演して下さいます。昨年のお正月に『日本橋』で共演させていただいた時は葛木晋三になりきって、私の演じるお孝を心から愛してくださいました。一ヶ月がとても楽しくて、ぜひ新派の座員にとどれだけお願いしたことか(笑)。また共演させていただけるのが今から楽しみです。

【市川月乃助】
新派の舞台に出演するのは『日本橋』『葛西橋』、11月の『滝の白糸』に続いて4度目になります。『日本橋』では久里子さんと共演させていただき、本当にいろいろな事を教えていただきながら充実した一ヶ月公演を勤めさせていただきました。そして今回、お正月の公演で初めて八重子さんと共演させていただく事になり、本当に嬉しく今から楽しみです。
新派の125周年という節目の公演に新派の方々とご一緒させていただくのは、非常に光栄なことです。125年の中ではほんの一瞬の、本当に小さな力ではありますが、少しでも新派の力になればという気持ちで勤めたいと思っています。
【瀬戸摩純】
映画では原節子さんが演じられていた池田泰子を勤めさせていただきます。「お嬢さん乾杯」は原節子さんが一番美しく見えた作品で、ちょっとどうしようかなという思いもありますが(笑)、あまり考えすぎず、ちょっと可愛いお嬢様を、コミカルな部分も表現できるように、自分なりに新しく創り上げていきたいと思っています。
今回は125周年ですが、次の130年、150年に向けて、使命・責任を感じながら、劇団一丸となって、そして月乃助さんのお力をお借りして、必ず良い作品にしたいと思っています。


