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早稲田大学演劇博物館で「二世市川左團次展」を開催

10月19日から、早稲田大学演劇博物館において、企画展示「二世市川左團次展-生誕130年・没後70年によせて-」が開催されます。

二世市川左團次(1880~1940)は初代左團次の長男で、常に演劇革新の先頭に立って活動した歌舞伎俳優でした。『毛抜』『鳴神』などの歌舞伎十八番の復活上演に力を注ぎ、のちに新歌舞伎と呼ばれるようになった『修禅寺物語』『元禄忠臣蔵』などの新しい歌舞伎作品も積極的に上演しています。さらに、小山内薫と提携して、自由劇場という新劇の活動も盛んに行いました。また、生涯に2度の洋行を経験し、2度目の昭和3(1928)年には、ソヴィエトにて初の歌舞伎海外公演を成功させました。
しかし、年月を経るとともに、二世左團次に対する記憶が人々から遠くなりつつあります。今年は、二世左團次が没してから70年の記念の年にあたります。演劇博物館で所蔵する衣裳や書き抜きをはじめ、左團次愛用の鏡台や草履、袴といった品々に加えて、左團次一座の動向をソヴィエト側がまとめアルバムとして左團次に贈呈した「ソヴィエト公演記録貼込帖」という貴重な資料も紹介します。今回展示する思い出の品々や資料から、二世左團次演劇の輝いた時代を振り返ります。

  ☆開催期間
   2010年10月19日(火)~12月5日(日)

  ☆開館時間
   10:00~17:00 (火・金曜日は10:00~19:00)

  ☆会場
   早稲田大学演劇博物館2階 企画展示室Ⅰ

  ☆入館無料

   ※会期中、一部展示替えがございます

また、会期中の10月26日に、関連講座「東京人 二世市川左團次」が開催されます。

  ☆開催日時
   2010年10月26日(火)
   14:45~16:15

  ☆講師
   近藤富枝(作家)

  ☆聞き手
   児玉竜一(早稲田大学教授)※近藤氏の講演の後対談を行います

  ☆会場
   早稲田大学小野記念講堂(小野梓記念館地下2階、座席数180)

  ☆入場無料、予約不要

※企画展・関連講座とも、詳細はこちらのページでご確認ください。