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歌舞伎座の建て替え計画が発表になりました

 8月26日(水)、丸の内の東京會舘において、松竹株式会社と株式会社歌舞伎座の共同記者会見が行われ、歌舞伎座建て替え計画が正式に発表されました。
 計画では、歌舞伎の殿堂である「歌舞伎座」の継承を主眼に、劇場部分は現在の規模を継承し、外観も現在の様式を引き継ぎ、独立性を重視した日本様式のデザインとし、銀座の街並みに融合するものを目指しています。また、舞台機構や楽屋などの劇場部分については、日本俳優協会と協議を重ね、俳優たちの意見を積極的に取り入れたことが報告されました。そのほか、新たに文化の交流拠点となる「(仮称)国際文化交流センター」や、多様な世代の学習の場となる「(仮称)歌舞伎アカデミー」などの文化施設の整備も予定されています。そのほか、最先端のオフィスの提供や防災支援、緑化整備等さまざまな機能向上も兼ね備えた建物になる予定です。

 なお、新しい歌舞伎座の再開場は平成25年春の予定です。建て替え期間の3年間の歌舞伎公演については、これまで通り年間45~46公演(国立劇場も含む)を維持する方針であること、東京では新橋演舞場で年間10ヶ月の歌舞伎公演を予定していること、平成24年には中村勘太郎改め六代目中村勘九郎襲名披露興行が行われることが、あわせて発表されました。

【計画の概要】
用途劇場、事務所、店舗、駐車場 ほか
構造規模地下4 階、地上29 階、塔屋2 階
鉄骨造、一部鉄骨鉄筋コンクリート造
延床面積約93,900平方メートル
高さ約135m(最高高さ約145m)
工期平成22 年5 月着工(予定) 平成25 年春竣工(予定)
設計監理(株)三菱地所設計+隈研吾建築都市設計事務所 による共同設計
事業主体劇場部分 株式会社歌舞伎座
オフィス部分 松竹株式会社100%出資SPC
総事業費約430 億円

【劇場部分の概要】
客席数現存(第四期)と同程度を想定【参考:現存は1,859 席 一幕見席除く】
桟敷席、1 階席、2 階席、3 階席、一幕見席
舞台寸法現存(第四期)と同程度を想定【参考:現存は間口27.5×奥行20.6×高さ6.3m】
事業費約180 億円