中村 京蔵 (初代) ナカムラ キョウゾウ

屋号
京屋
所属
伝統歌舞伎保存会会員

プロフィール

▼女方・立役。女方だが、若衆や二枚目もよく似合う。研究熱心で、技術に裏打ちされた表現力の持ち主。時代物の品格ある老女役から腰元、世話物の女房や仲居など、どんな役でも幅広くこなす。舞踊にも意欲的に取り組み、「中村京蔵創作の夕べ」「中村京蔵舞踊の夕べ」を主宰。歌舞伎の普及活動にも尽力し、これまで26ヶ国49都市を訪問。2019(令和元)年度文化庁文化交流使としてアメリカなどを巡回した。テレビCMでも有名。

〔阿部さとみ〕

経歴

芸歴

▼1982年国立劇場第6期歌舞伎俳優研修修了。9月四代目中村雀右衛門に入門し、10月歌舞伎座『都鳥廓白浪(みやこどりながれのしらなみ)』の百姓ほかで中村京蔵を名のる。94年4月歌舞伎座『鳥辺山心中』の仲居お雪で名題昇進。

受賞

▼1999年5月歌舞伎座賞。2002年3月『秋の河童』の女房おけいで、08年7月『義経千本桜』河連法眼館の妻飛鳥で、13年12月『主税と右衛門七(ちからとえもしち)』の乳母お粂で、15年12月『東海道四谷怪談』の乳母お槇で国立劇場奨励賞。05年重要無形文化財(総合認定)に認定され、伝統歌舞伎保存会会員となる。07年第十三回日本俳優協会賞、同年度「中村京蔵舞踊の夕べ−海人二題」の成果により芸術祭賞新人賞(舞踊部門)。

舞台写真

写真をクリックすると拡大画像をご覧いただけます