中村 梅乃 (初代) ナカムラ ウメノ

屋号
高砂屋

プロフィール

▼女方。中村梅之を名のっていた頃は立廻りでも活躍したが名題昇進後は女方に専念。時代物では『一條大蔵譚(いちじょうおおくらものがたり)』の腰元や『籠釣瓶』の新造、世話物では『伊勢音頭』の仲居や『め組の喧嘩』の茶屋娘など、中村梅玉一門らしい折り目正しい舞台姿に定評がある。知的な雰囲気があるのは勉強家の面が滲み出るのだろう。歌舞伎俳優として『保名』を踊ることが夢で、一門の「高砂会」でそれを叶えた。新たな目標に向けさらなる精進が期待される。

〔内河 文〕

経歴

芸歴

▼1980年生まれ。98年国立劇場第14期歌舞伎俳優研修修了。5月歌舞伎座『野晒悟助』の提婆子分ほかで近藤太郎の名で初舞台。99年1月中村梅玉に入門し、歌舞伎座『河内山』の近習で中村梅之(うめゆき)を名のる。2013年10月歌舞伎座『義経千本桜』渡海屋・大物浦の漁師女房実は官女菊の局ほかで中村梅乃を名のり名題昇進。

受賞

▼2014年11月『伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)』竹の間・御殿の腰元で国立劇場奨励賞。

舞台写真

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