中村 かなめ (初代) ナカムラ カナメ

屋号
成駒家

プロフィール

▼立役・女方。『熊谷陣屋』の義経の四天王・伊勢三郎から、『封印切』や『廓文章』の太鼓持、『助六曲輪初花桜(すけろくくるわのはつざくら)』の揚巻付の振袖新造など、立役を中心に、時には女方まで幅広く演じる若手。踊りもなかなかしっかりしており、師・中村扇雀の『鷺娘』で後見もきちんと勤めているのは頼もしい。扇雀について、コクーン歌舞伎や平成中村座などにも出演、さまざまに勉強する機会に恵まれている。切れのいい動きで、今後が期待される。

〔亀岡典子〕

経歴

芸歴

▼1976年生まれ。2000年国立劇場第15期歌舞伎俳優研修修了。4月国立劇場『夏祭浪花鑑』の捕手ほかで能美雅一の名で初舞台。01年4月中村扇雀に入門し、御園座『小笠原騒動』の供侍ほかで中村扇一朗を名のる。15年4月歌舞伎座『廓文章』の太鼓持四郎八ほかで初代中村かなめを名のり名題昇進。

受賞

▼2004年6月『鳴神』の黒雲坊で国立劇場奨励賞。

舞台写真

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