▼ほっそりとした容姿と、やや寂しげな美しい風情が魅力の若女方。若衆役もよく似合う。鼻が高くキリッとした素顔は、そのままで二枚目もいける。『義経千本桜』の小金吾でむなしく討ち死にする若衆の哀れを演じたのが印象に残る。『鏡獅子』で気迫のこもった踊りを見せたかと思えば、『御所五郎蔵』ではすっきりとした男伊達の五郎蔵をみごとに演じ、大きな可能性を感じさせた。最近は女方が多くなってきた。今後の活躍が楽しみな花形の一人。
▼昭和58年5月18日生まれ。中村勘三郎の次男。61年9月『檻(おり)』の祭りの子で初お目見得。62年1月歌舞伎座『門出二人桃太郎』で二代目中村七之助を名のり初舞台。
▼平成12年関西・歌舞伎を愛する会賞。


