▼女方。若手女方ながら落ち着いた臈たけた雰囲気がある。世話物なら芸者や町女房、時代物なら腰元やお局がよく似合う。舞台度胸があり、宿場女郎や仲居から汚れ役まで、どんな役でも工夫して演じて見せる。浅草歌舞伎で『身替座禅』の侍女小枝に、また新橋演舞場で『毛抜』の錦の前に抜擢された。名題昇進を機に、さらなる精進と成長が期待されている。
▼昭和44年生まれ。平成4年8月萬屋錦之介日本縦断公演に出演。5年2月中村歌昇に入門し、4月歌舞伎座『元禄忠臣蔵−大石最後の一日』の細川家諸士で中村蝶紫を名のり歌舞伎の初舞台。14年1月から中村獅童一門となる。19年12月歌舞伎座にて名題昇進。


