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歌舞伎俳優名鑑 現在の俳優篇

『奥州安達原』安倍貞任

 

『浮世柄比翼稲妻』下女お国

市川亀治郎

いちかわ・かめじろう

[代数]二代目

[屋号]澤瀉屋

[定紋]八重澤瀉

伝統歌舞伎保存会会員

▼立役、女方。覇気に富む進取の気性と創造への情熱、研究熱心さ、研ぎ澄まされた知性と芸への意欲は、伯父・猿之助ゆずり。役柄の広さは若手の中で随一。時代物の『加賀見山旧錦絵(かがみやまこきょうのにしきえ)』のお初、世話物の『白浪五人男』の弁天小僧菊之助、さらには和事の『封印切』の忠兵衛と梅川など、東西、男女を問わず、さまざまな大役に積極的に挑戦し、新鮮な魅力を見せている。自主公演「亀治郎の会」を主宰するなど勉強熱心。ロンドン、アムステルダム公演で海老蔵と踊った『色彩間苅豆』で、英国ローレンス・オリビエ賞最優秀ダンス賞にノミネートされた。テレビ初出演のNHK大河ドラマ『風林火山』で武田信玄を見事に演じ、映像出演も増えている。いま最も注目されている若手花形のホープのひとりである。

 

▼昭和50年11月26日生まれ。市川段四郎の長男。55年7月歌舞伎座『義経千本桜』の安徳帝で初お目見得。58年7月歌舞伎座『御目見得太功記』の禿(かむろ)たよりで二代目市川亀治郎を名のり初舞台。平成10年7月歌舞伎座『義経千本桜』のお里で名題昇進。

 

▼昭和59年7月歌舞伎座優秀賞。60年7月歌舞伎座賞。平成2年7月松竹社長賞。14年松尾芸能賞新人賞。16年国立劇場優秀賞。18年第23回浅草芸能大賞奨励賞、第6回朝日舞台芸術賞寺山修司賞。 21年芸術選奨文部科学大臣新人賞。

 

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