▼笑也、笑三郎につづく猿之助一門の若女方。艶のある美貌が印象的で、江戸の芸者や娘などがよく似合う。『桜姫東文章(さくらひめあずまぶんしょう)』の葛飾のお十は、古風な持ち味がよく発揮されて好演だった。また『四谷怪談忠臣蔵』では色悪の斧定九郎を演じ、立役にも可能性を示している。
▼昭和45年11月29日生まれ。63年3月国立劇場第九期歌舞伎俳優研修修了。同年4月本名で歌舞伎座『忠臣蔵』の仕丁・諸士ほかで初舞台。同年7月猿之助に入門し、歌舞伎座『義経千本桜』の腰元ほかで二代目市川春猿を名のる。平成6年3月、猿之助の部屋子となる。平成12年4・5月新橋演舞場で名題昇進。
▼平成8年歌舞伎座賞。19年松尾芸能賞新人賞。20年11月国立劇場優秀賞。


