歌舞伎 on the web

歌舞伎俳優名鑑 現在の俳優篇

『保名』安倍保名

 

『京鹿子娘二人道成寺』
白拍子花子

尾上菊之助

おのえ・きくのすけ

[代数]五代目

[屋号]音羽屋

[定紋]重ね扇に抱き柏

伝統歌舞伎保存会会員

▼歌舞伎界を背負う若手スターの一人。輝くようなみずみずしい美貌と清潔な色気で、若女形と二枚目が本領。襲名披露で演じた『弁天娘女男白浪』の弁天小僧で、父・菊五郎の芸を確実に継承。『助六』の揚巻など、傾城も立派だ。『伽羅先代萩』の政岡で、時代物の〈片外し〉といわれる格調と重みが必要な役も過不足なく演じた。祖父・尾上梅幸や父・菊五郎から家の芸を受け継ぎつつ、坂東玉三郎と『京鹿子娘二人道成寺』を見事に踊るなど、可能性の大きさを感じさせた。演出家の蜷川幸雄と組んでシェークスピアの名作『十二夜』を歌舞伎化した『NINAGAWA十二夜』を創造し、国内はもとより英国でも高い評価を得ている。歌舞伎の古典の継承と創造を担って、今後もますます意欲的な活躍が期待されている。

 

▼昭和52年8月1日生まれ。尾上菊五郎の長男。昭和59年2月歌舞伎座『絵本牛若丸』の牛若丸で六代目尾上丑之助を名のり初舞台。平成8年5月歌舞伎座『白浪五人男』の弁天小僧ほかで五代目尾上菊之助を襲名。

 

▼昭和60年と62年に国立劇場特別賞。平成4年歌舞伎座賞。5年国立劇場奨励賞。8年浅草芸能大賞新人賞。10年と11年に松竹会長賞。14年度松尾芸能賞新人賞。17年読売演劇大賞杉村春子賞。18年芸術選奨文部科学大臣新人賞。

 

ページ先頭へ