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歌舞伎俳優名鑑 現在の俳優篇

『外郎売』小林朝比奈

 

『駕屋』駕屋三太

坂東三津五郎

ばんどう・みつごろう

[代数]十代目

[屋号]大和屋

[定紋]三ツ大、花かつみ

伝統歌舞伎保存会会員

▼立役。『蘭平物狂』の蘭平などの時代物、『魚屋宗五郎』の宗五郎などの世話物、『勧進帳』の弁慶などの歌舞伎十八番の荒事、『番町皿屋敷』の青山播磨などの新歌舞伎、そして『道玄の月』の道元禅師などの新作まで、幅広く演じて優れた舞台を見せている。芝居が巧く研究熱心で、役づくりには定評がある。かっきりとした型や奥行きのある口跡、正確なセリフの美しさは観客を唸らせる。『喜撰』の喜撰法師に代表される踊りの腕は折紙つき。最近では女方舞踊の大曲『京鹿子娘道成寺』に挑戦して高い評価を受けた。日本舞踊の一大流派・坂東流の家元としての責務も立派に果たしている。

 

▼昭和31年1月23日生まれ。九代目坂東三津五郎の長男。32年3月明治座『傀儡師(かいらいし)』の唐子(からこ)で初お目見得。37年9月歌舞伎座『黎明(れいめい)鞍馬山』の牛若丸で五代目坂東八十助を襲名し初舞台。平成13年1・2月歌舞伎座『喜撰』の喜撰法師、『対面』の五郎ほかで十代目坂東三津五郎を襲名。

 

▼昭和62年度芸術選奨新人賞。同年名古屋演劇ペンクラブ年間賞。平成4年松尾芸能賞優秀賞。同年都民文化栄誉賞。同年菊田一夫演劇賞優秀賞。9年眞山青果賞大賞。19年第15回橋田賞。21年松尾芸能賞大賞。同年紫綬褒章。ほか受賞多数。

 

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