▼女方。小柄でほっそりした容姿に大きな眼。父・十七代目羽左衛門の厳しい薫陶を受け、『実盛物語』の葵御前などで見せる行儀のいい演技が持ち味。平成19年5月歌舞伎座にて、父・十七代目市村羽左衛門七回忌追善狂言『女暫』で主人公の巴御前を堂々と演じた。品がいいので二枚目や江戸和事の若旦那、若衆も向いている。近年は世話物の女房役や汚れ役を演じる機会も増えてきた。外国語による解説をつけた外国人のための歌舞伎教室を開催したり、早くからインターネットのホームページを使った歌舞伎の啓蒙に取り組むなど、歌舞伎を広める活動に熱意を見せている。
▼昭和24年12月23日生まれ。十七代目市村羽左衛門の次男。30年10月歌舞伎座『土蜘』の石神で五代目市村竹松を名のり初舞台。47年5月、歌舞伎座『暫』の照葉ほかで二代目市村萬次郎を襲名し、名題昇進。
▼昭和57年と59年に国立劇場奨励賞。平成4年と6年に国立劇場優秀賞。13年外務大臣表彰。


