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幸四郎、染五郎、金太郎が口上スチール撮影を行いました
平成30年1月・2月、歌舞伎座では、松本幸四郎改め二代目松本白鸚、市川染五郎改め十代目松本幸四郎、松本金太郎改め八代目市川染五郎の襲名披露興行が行われます。
3月29日(水)、親子孫三世代での襲名披露に向け、披露行事のスタートとなる三人揃っての口上スチール撮影が、歌舞伎座の舞台上で行われました。撮影は、これまで高麗屋の数々の慶事を撮影し、親交も厚い篠山紀信氏。撮影後にはそれぞれが襲名への思いを語りました。
【松本幸四郎】
去年の暮れに襲名を発表させていただいて、新しい年を迎え、歌舞伎座でこのような写真を撮影することができまして、本当に嬉しゅうございます。今年はそれぞれの名前とのお別れの年となりますが、心おきなく、悔いの無いように、一日一日、一役一役、別れの気持ちと感謝の気持ちを持って勤めております。
父(初代松本白鸚)は三代襲名の翌年1月に亡くなってしまいましたが、やっとこれで少しは親孝行ができたかな、と思っています。
【市川染五郎】
来年、幸四郎を襲名いたしますが、様々な憧れの舞台をしたい、役を勤めたいという思いの道の上に襲名があって、一番大切なのは変わらずに“歌舞伎役者”であり続けることだと感じております。
今日、幸四郎の紋の付いた裃を着て、この口上の写真を撮影したのが、襲名にあたって形になる初めてのものです。新しい名跡を継ぐには、いろいろな“力”や“覚悟”をつけなくてはならないと、改めて実感しております。
【松本金太郎】
来年の1月に八代目市川染五郎を襲名させていただくことになりました。今日、口上の写真を撮っていただき、少し実感が沸いてきました。宜しくお願いいたします。
【篠山紀信】
今から50年程前、私が歌舞伎俳優の方を初めて撮影させていただいたのが当時の染五郎さん、今の幸四郎さんでした。コマーシャルでの撮影でしたが、それがご縁で、『ラ・マンチャの男』の初演のポスター、結婚式、金太郎さんの初舞台など、長きにわたり写真を撮らせていただいており、本当に光栄に思っています。
金太郎さんにお子様ができれば、四代並ぶことになる・・・その時までは、生きていたいなと思っています(笑)。