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愛之助が意気込みを披露~『コメディ・トゥナイト!ローマで起こったおかしな出来事≪江戸版≫』


 3月4日(土)~28日(火)に新橋演舞場、4月2日(日)~25日(火)に大阪松竹座で上演される『コメディ・トゥナイト!ローマで起こったおかしな出来事≪江戸版≫』。
 スティーヴン・ソンドハイム作詞・作曲の『コメディ・トゥナイト!』は1963年のトニー賞で最優秀作品賞を含む6部門を受賞した傑作コメディ・ミュージカル。今回は、ソンドハイムの了承のもと、舞台を古代ローマから江戸にまるごと移すという前代未聞の大プロジェクト!演出は、数々のソンドハイム作品を手がけ高い評価を得ている宮本亜門。ミュージカル初出演となる主演の片岡愛之助とともに、製作発表記者会見で意気込みを語りました。

【宮本亜門】
 『ローマで起こったおかしな出来事』はブロードウェイで何度も再演が重ねられてきた大ヒット作です。スティーヴン・ソンドハイムからも「江戸版にしたい」と、お手紙もいただいておりましたが、残念ながら日本の設定では難しい、と正直断っておりました。
 その後、愛之助さんが「ミュージカルをやりたい」と・・・初めて聞いたときは耳を疑いましたが、この作品の内容は徹底的におかしい、ドタバタ喜劇。そして設定を江戸版に変えておりますので、愛之助さんにも見事に合っています。
 ブロードウェイの歴史上、海外で違う設定で公演するというのは史上初めて!日本だけじゃなく世界の人も喜んでいただける作品になると思います。素晴らしいキャストとスタッフと最高の作品を仕上げたいと思います。

 原作の『ローマで起こったおかしな出来事』というのは、アメリカ人が作った大パロディ作品で、これはギリシャで出来た作品ではございません。アメリカ人が「こんなローマがあったらおかしいよね」と作った設定ですので、本当の江戸をちゃんとやるのではなく、「こんな江戸があったらおかしいよね」という遊びです。
 常にパロディ精神がないと成り立たない作品となっており、「これはさすがに無いでしょ」というのをあえて入れています。ハチャメチャ面白おかしく「これあり!?」みたいな事をやってみたいと思います。ブロードウェイの楽しさがいっぱい詰まっていますが、江戸っぽくしていたり、アレンジも衣裳も変えていたり、いろいろと江戸が面白おかしく入っています。そして、世界に向けて「日本てこんなに楽しいんだ、こんなにユーモアの溢れるものが作れるんだ」というのを発信していきたいと思います。


【片岡愛之助】
 昔からミュージカルに興味があり、もし役者として一度でもそういう舞台を踏ませてもらえたらうれしいな、と思っておりました。ブロードウェイの舞台の設定を変えるというのは通常あり得ないことですが、ソンドハイムさんと亜門さんが仲良しというところから可能になり、そしてその作品で初ミュージカルをさせて頂く、役者としてこの上ない幸せでございます。

 台詞も歌もプレッシャーに負けそうになってますけど、いろいろと挑戦していきたいと思いますし、素晴らしいスタッフの皆さん、キャストの皆さんにも恵まれ、とても個性の強い方々なので、僕は演技と歌に集中し、楽しみながら乗り切りたいと思います。歌い踊り走り回り喋りまくり、抱腹絶倒間違いなし!違った片岡愛之助を見ていただきたいと思います。