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八代目芝翫、四代目橋之助、三代目福之助、四代目歌之助 襲名披露パーティーが行われました

 10月に八代目中村芝翫を襲名する中村橋之助、四代目中村橋之助を襲名する中村国生、三代目中村福之助を襲名する中村宗生、四代目中村歌之助を襲名する中村宜生の襲名披露パーティーが行われました。

 はじめに、大谷信義松竹株式会社会長から「成駒屋ご一門と松竹は縁も深く、橋之助さんのご襲名、そのお子さん方の襲名披露パーティーに、このように大勢の皆様にお越しいただき、うれしい限りです。これからも手を取り合って参りましょう」と挨拶。続いて迫本淳一松竹株式会社社長から「歌舞伎座再開場の際は、日本俳優協会会長として橋之助さんのお父様の芝翫さんに大変ご尽力いただきました。この襲名を機に、橋之助さんもご子息様も、お父様やお祖父様(五代目中村福助)の後を追い、さらに大きな立派な俳優に成長していただきたい」と挨拶がありました。
 続いて日本俳優協会坂田藤十郎会長が「芝翫襲名、誠におめでとうございます。また、ご子息三人がそれぞれ、橋之助、福之助、歌之助を襲名されますこと、歌舞伎界の将来のため誠に喜ばしいことです。どうかこれからも精進を重ね、歌舞伎の芸の継承と、これからの歌舞伎界の発展のためご尽力ください」と挨拶を行いました。


 2300人を超える来場者を前に、橋之助は、「このように大勢の方々がいらして下さったこと、感無量です。この10月・11月歌舞伎座を皮切りに、八代目芝翫を襲名させていただくことになりました。生前、父が私に芝翫を襲名するように言ってくれました。父は早くに祖父(五代目中村歌右衛門)や父を亡くし、歌右衛門のおじ様と手を携えて成駒屋という老舗を守って参りました。今その責任を課せられたのが、兄(福助)、私、児太郎、そして息子三人だと思います。まだまだ若輩の成駒屋ではございますが、何卒宜しくお願いいたします」と挨拶。
 続いて、国生が「この度、父の名跡である橋之助を、四代目として襲名させていただくことになりました。20歳という年で、このような大きな名跡を継ぎますこと、非常にありがたく感謝いたしております」と挨拶。宗生は「この度、中村福之助という名跡を三代目として襲名させていただけることになりました。まだまだ未熟者ではありますが、兄弟三人力を合わせて、一所懸命襲名に向けて頑張りたいと思っております」。宜生は「この度、四代目として中村歌之助の名跡を襲名することとなりました。まだまだ何もわからない未熟者ですが、どうぞよろしくお願いいたします」と挨拶を行いました。




 パーティ終了後、囲み取材が行われ、橋之助は、「壇上から皆様のお姿を拝見して、改めて芝翫という名跡の重さを実感しました。これから様々なものを背負っていくんだなという覚悟が決まったような気がします。二ヶ月歌舞伎座で襲名披露を行わせていただくということは、すごく責任の大きいことです。この“八代目芝翫”は自分のものではなく、歴代の芝翫をお預かりしているようなもの。これから一家一門をまとめていく事も大事ですし、歌舞伎のために力を尽くすというのも私の使命だと思っております」とコメント。
 続いて国生は「私たち兄弟はそれぞれ20歳、18歳、14歳ですが、その歳でこのように盛大に祝っていただけるのは夢のようです。父の名跡を継がせていただけるのは嬉しいと同時に、これからは橋之助という名前で、父の顔が出るのではなく、私の顔がしっかりわかっていただけるよう、自分なりの橋之助を創っていきたいと思います」。宗生は「とても緊張しました。壇上で皆様を見て“ああ、本当に始まる”と思いました」。宜生は「とにかく嬉しいの一言です。パーティーでは自分のことで精一杯で、皆さんの祝辞が頭に入ってこなくて・・・ちゃんとできていたかなと少し不安です」とそれぞれ語りました。


 あわせて、10月・11月歌舞伎座での襲名披露演目が決まり、10月は『熊谷陣屋』『幡随長兵衛』、11月は『盛綱陣屋』『連獅子』と発表になりました。