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扇雀、七之助が舞台の安全と成功を祈願~6月コクーン歌舞伎『四谷怪談』


 6月、渋谷・コクーン歌舞伎 第十五弾『 四谷怪談』に出演する、中村扇雀中村七之助、串田和美(演出・美術)が、お岩にゆかりの陽運寺を訪れ、舞台の安全と成功を祈願しました。

【中村扇雀】
 『東海道四谷怪談』がコクーン歌舞伎第1回の演目で、第7回には「南番」と「北番」を上演しました。今回は今までの作品を踏まえ、まったく新しい物を“ゼロ”から創ります。十八代目中村勘三郎さんが亡くなってから、私自身初めてのコクーン歌舞伎の出演ですし、初めてのお岩様役になります。コクーン歌舞伎を初めたころの気持ちをもう一度思い出して、第1回のつもりで頑張っていきたいです。そして、“コクーン歌舞伎”としての皆さんのご期待があるかと思いますので、そのご期待に応える舞台にしたいと思っています。
 7月11日から17日には長野県の松本市にも伺います。皆様に会えるのが今から楽しみです。



陽運寺での舞台安全成功祈願

【中村七之助】
 コクーン歌舞伎は、出演する前からずっと観てきましたし、何度も出演させて頂きました。父の意思を受け継いで、きちんとやらなければと思います。原作を洗い直し、誰も見たことの無いような『四谷怪談』を、なぞるのではなく私たちにしかできない『四谷怪談』を創りたいと思っています。
 第1回の『東海道四谷怪談』は衝撃的でした。千穐楽の日に、シアターコクーンで翌月上演の串田さん演出『上海バンスキング』の「シング・シング・シング」の音楽に乗せての立廻りがあり、それに感動して泣いた思い出があります。今回はその時の衝撃を超えるつもりでやりたいですね。


【串田和美】
 コクーン歌舞伎で初めて『東海道四谷怪談』を上演したのが22年前と聞いて驚いています。古典を守りつつ、進化もさせてその時々の『四谷怪談』をつくらないといけません。私の頭の中だけでなく、稽古を通じて、皆に提案してもらいながら、“今の四谷怪談”を創りたいと思っています。
 松本も今回で5回目になります。市民の方々が様々な形で応援してくださって、これが皆で創るということなんだと実感することができる公演です。今回もご期待下さい。