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平成中村座で初日恒例の“一番太鼓”

4月1日(水)、「松竹創業120周年 平成中村座 陽春大歌舞伎 十八世中村勘三郎を偲んで」の初日に、平成中村座の開幕を知らせる“一番太鼓”が浅草に鳴り響きました。

“一番太鼓”は、江戸時代、芝居のはじまる前に打たれた太鼓のことで、江戸の芝居小屋の雰囲気を伝える平成中村座ならではの儀式として、毎回初日に限って行われています。中村勘九郎から田中傳左衛門へと「撥渡し」が行われて“一番太鼓”が鳴り響くと、初日を待ちわびた大勢のお客様から大きな拍手や声援が送られました。

“一番太鼓”の儀式を終えた勘九郎は、「こうして、ここで一番太鼓を聴くのは初めて。父(十八世中村勘三郎)もこうしてパワーをもらって初日を迎えていたんだと気持ちが良く分かりました。お茶子さんや裏方さんなど、皆さんの力を借りて一所懸命舞台を勤めたいと思っています」と挨拶。続いて中村七之助が「こうして浅草寺境内に平成中村座を建てさせていただいたこと、本当に嬉しいです。父も喜んでいると思いますが、舞台が良くなければまた怒られてしまうと思います。一所懸命に舞台を勤め、皆様に久しぶりの平成中村座を楽しんでいただきたいと思います。」と挨拶を行いました。