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四代目中村鴈治郎が襲名披露のお練りを行いました
2月27日(金)、中村翫雀改め四代目中村鴈治郎が、坂田藤十郎、中村扇雀、中村壱太郎、中村虎之介、中村亀鶴らと共に、東京・浅草の浅草寺を華やかに練り歩く「お練り」を行いました。
「お練り」には鳴物の山車や、木遣り、浅草芸者衆も加わり、大変な賑わい。沿道からかかる「成駒家!」の声援に手を振って応えながら仲見世を練り歩いた後、歌舞伎座の襲名披露興行「四月大歌舞伎」の成功を祈願しました。
【中村鴈治郎】
歌舞伎座が新開場して以来初めての襲名披露ということで、大変光栄に思っております。また、こうして東京の方にも暖かく迎えていただき、大変嬉しいです。
30数年前、浅草を舞台にしたNHK連続テレビ小説「おていちゃん」に出演させていただき、以来浅草の方とは繋がりを持っています。そのとき兄の役をなさった(坂東)三津五郎兄さんの事など、歩きながら様々な事を思い出しました。
鴈治郎という名は、みなさん本当に良くご存じで、大きい名前を継がせていただいたんだなと改めて感じています。私の目に焼き付いている祖父・二代目鴈治郎の姿を追いかけて、少しでも近づき、いい意味での芸域の広い、どんな役をやっても光っているような役者になりたいと思っています。
4月の歌舞伎座では、江戸の歌舞伎とはちょっと違う、上方の役者の“におい”を感じてもらえればと思います。そして、一人でも多くの方に観ていただき、鴈治郎という名前を継いだということを知っていただき、皆さんにもっともっと愛していただける鴈治郎になりたいと思います。