Home > トピックス一覧 > 愛之助が意気込み~大塚国際美術館 第六回システィーナ歌舞伎

トピックス

愛之助が意気込み~大塚国際美術館 第六回システィーナ歌舞伎


 「第六回システィーナ歌舞伎」が、2015年2月20日~22日の3日間開催されます(6回公演)。 大塚国際美術館(徳島県鳴門市)内の、ヴァティカンのシスティーナ礼拝堂を原寸大に立体再現した「システィーナホール」を会場とし、新作歌舞伎『 百合若丸弓軍功(ゆりわかまるゆみのいさおし) ユリシーズ』が上演されます。
 公演に先立ち、片岡愛之助、大和悠河に加え、作・演出の水口一夫が意気込みを語りました。

【水口一夫(作・演出)】
今回で第6回目となるシスティーナ歌舞伎。礼拝堂を舞台にする公演で、本当に難しい空間です。しかも今回は『ユリシーズ』という広大なスペクタクル、日本には珍しい英雄叙事詩です。長いスペクタクルな話をどうあの空間で出来るか、頭を悩ませているところです。

アリーナスタイルの舞台ですから、いかに空間を活かして芝居を創っていくか。それには出演者の皆様の高い演技力が要求されます。その点、愛之助さん大和さんに期待をしておりますし、『百合若』は、愛之助さんが歌舞伎でおやりになったら良いなと思っていた演目の一つですので、とても楽しみです。

また、今回はノーベル賞を受賞したLEDを使いたいと思っています(笑)。和と洋のコラボということでございますから、そうした技術も活かして、歌舞伎の「傾(かぶ)く」心を大切に、舞台を創っていきたいと思っております。




【片岡愛之助】
システィーナ歌舞伎は今年で4回目の出演になります。その度に、フラメンコやサンバなど、歌舞伎役者をやっているとなかなか勉強する機会がない事をさせていただき、非常にありがたく思っております。

システィーナ歌舞伎の魅力は、礼拝堂の壁画が素晴らしく見えて魅力的な事、そして、皆で知恵を出し合いながら創り上げていく、手作り感満載の舞台になる事ではないでしょうか。2011年の『GOEMON 石川五右衛門』が、その後大阪松竹座で上演されたように、残していける作品を創ることには意義と意味があり、そういう思いを持って挑戦したいと思っております。

そして、今回は宝塚出身の大和悠河さんに出演していただきますから、大和さんと一緒にダンスを踊るということを心に固く決めてまいりました(笑)。きっと大和さんも歌ってくださると思いますし、私も少しは歌いたいなと思っております。そちらは、ご迷惑にならない程度に頑張りたいと思います。


【大和悠河】
初めて出演させていただきます。礼拝堂の中の素晴らしい舞台ということで、今から楽しみです。そして、歌舞伎・テレビで大活躍されている愛之助さんの相手役、さらに宮中一の美女の役ということでプレッシャーを感じていますが、それに負けずに良いものを創れるように、愛之助さん、そして皆様と共に頑張って行きたいと思います。

最初にシスティーナ歌舞伎のお話をいただいた時、嬉しさの反面、歌舞伎と名が付いているところに女性が出ていいのかなと思いました。私も宝塚で、全員女性だけ、絶対男性は入れないという世界でずっとやってきました。

お話を伺っていると、様々な踊りを取り入れたり、和洋取り混ぜたものをやられたりと、今まで色々な新しい挑戦をしてこられています。どんどん前へ進む「歌舞伎」というものにご一緒させていただけるのは凄く嬉しいし、何か良いもの、新しいものが出来たらと思っています。