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時蔵、萬太郎が意気込みを語りました~平成25年7月歌舞伎鑑賞教室『芦屋道満大内鑑-葛の葉-』


 7月3日~24日、国立劇場では平成25年7月歌舞伎鑑賞教室『 芦屋道満大内鑑-葛の葉-』が上演されます。公演に先立ち、女房葛の葉、葛の葉姫を初役で勤める中村時蔵、「解説 歌舞伎のみかた」に出演する中村萬太郎が意気込みを語りました。

【中村時蔵】
この度、初役で葛の葉を勤めさせていただきます。以前、山城屋(坂田藤十郎)のお兄さんの葛の葉で、保名を勤めさせていただき、本当に素敵な葛の葉と思っておりましたので、今回勤めるにあたり、いろいろとお話をおうかがいいたしました。山城屋さんが文楽さんから教わって採り入れていらっしゃるところ、また、わが子を抱いて左手や口に筆をくわえ障子に和歌を書く「曲書き」での筆の工夫なども丁寧に教えて下さいました。そうした思いを有難く受け止め、またゆくゆくは度々このお役を勤めたいと思っておりますので、千穐楽まで一所懸命に勤めたいと思っています。

7月の鑑賞教室は、後半になりますと学校も夏休みになるということで、親子で楽しむ歌舞伎教室という企画もありますので、夫婦の愛情の中で生まれた1人の子供を大事にするという、親子の情愛の描かれた『葛の葉』はとてもよい演目だと思います。また、女房葛の葉と葛の葉姫という二役を演じわけるところも見せ場の一つです。早替りもありますが、やはりそこに、お姫様の人格、女房の人格というものが出せたらなと思っています。


葛の葉:中村時蔵

【中村萬太郎】
今回、歌舞伎鑑賞教室で「歌舞伎のみかた」を担当させていただきます。4月に歌舞伎座が新開場いたしまして、連日メディアでも歌舞伎の事をとりあげていただく機会が多い中、これを機に歌舞伎を見に行こうかなと思うお客様が大変多いと思います。そういった方々と歌舞伎との距離を近づけることができるような解説を心がけていきたいと思っています。また国立劇場のゆるキャラの「くろごちゃん」と二人で解説を担当させていただくのも見どころの一つです。二人でお子様の心をがっちりと掴みたいと思います。