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河竹登志夫さんご逝去
早稲田大学名誉教授などを歴任した演劇研究家の河竹登志夫（かわたけ・としお、本名：俊雄＝としお）さんが、５月６日(月)午後12時28分、心不全のため都内の病院でご逝去されました。享年88歳。ご葬儀は５月10日午前11時半より、東京都港区の青山葬儀所にて執り行われます。喪主は妻の良子さん。
【略歴】
大正13(1924)年12月７日、歌舞伎作者・河竹黙阿弥の曾孫として東京に生まれる。東京帝国大学理学部物理学科、早稲田大学文学部芸術科卒業、同旧制大学院修了。ハーバード大学客員研究員、早稲田大学文学部教授、共立女子大学文芸学部教授、ウィーン大学客員教授、日本演劇学会会長、日本比較文学会会長、放送文化基金理事長、伝統歌舞伎保存会顧問などを歴任。
昭和35(1960)年の歌舞伎アメリカ公演から12回、歌舞伎海外公演に松竹の文芸顧問として同行。日本と西洋の演劇を比較研究することにより、一般的な演劇論を導く『比較演劇学』を刊行。歌舞伎座での「子供歌舞伎教室」の解説や、国立劇場の「歌舞伎鑑賞教室」監修を長く続け、ウィーン大学や北京の日本学研究センターへの出講など、海外での普及にも努めた。今年３月28日の新装開場歌舞伎座「古式顔寄せ手打式」では狂言名題読み上げを行い、４月２日には著書「新版歌舞伎」（東京大学出版会）を刊行。
現在、早稲田大学名誉教授、同大学栄誉フェロー、文学博士（東京大学）、オーストリア科学アカデミー会員、日本演劇協会名誉会長、都民劇場理事長、文化庁芸術祭執行委員長。日本芸術文化振興会、日本舞踊協会等顧問。松竹大谷竹次郎賞選考委員。
昭和62(1987)年紫綬褒章、平成７(1995)年旭日中綬章、平成12(2000)年恩賜賞・日本芸術院賞、平成13(2001)年文化功労者、平成15(2003)年NHK放送文化賞など受賞・受章多数。
主な著書に『比較演劇学』正（南窓社・1967年度芸術選奨文部大臣新人賞）・続・続々、『作者の家』（講談社・1980年度読売文学賞、毎日出版文化賞）、『舞台の奥の日本』（TBSブリタニカ・1982年度東京海上各務記念財団優秀著書賞）、『歌舞伎美論』（東京大学出版会・小泉八雲賞、ダブリン市長賞）、『演劇概論』（東京大学出版会）、『河竹登志夫歌舞伎論集』（演劇出版社・2000年恩賜賞・日本芸術院賞）、『新版歌舞伎』（東京大学出版会／2013年４月２日発行』ほか多数。エッセイに『酒は道づれ』（南窓社）、『包丁のある書斎』（日本経済新聞社）など。
謹んでご冥福をお祈りいたします。
【略歴】
大正13(1924)年12月７日、歌舞伎作者・河竹黙阿弥の曾孫として東京に生まれる。東京帝国大学理学部物理学科、早稲田大学文学部芸術科卒業、同旧制大学院修了。ハーバード大学客員研究員、早稲田大学文学部教授、共立女子大学文芸学部教授、ウィーン大学客員教授、日本演劇学会会長、日本比較文学会会長、放送文化基金理事長、伝統歌舞伎保存会顧問などを歴任。
昭和35(1960)年の歌舞伎アメリカ公演から12回、歌舞伎海外公演に松竹の文芸顧問として同行。日本と西洋の演劇を比較研究することにより、一般的な演劇論を導く『比較演劇学』を刊行。歌舞伎座での「子供歌舞伎教室」の解説や、国立劇場の「歌舞伎鑑賞教室」監修を長く続け、ウィーン大学や北京の日本学研究センターへの出講など、海外での普及にも努めた。今年３月28日の新装開場歌舞伎座「古式顔寄せ手打式」では狂言名題読み上げを行い、４月２日には著書「新版歌舞伎」（東京大学出版会）を刊行。
現在、早稲田大学名誉教授、同大学栄誉フェロー、文学博士（東京大学）、オーストリア科学アカデミー会員、日本演劇協会名誉会長、都民劇場理事長、文化庁芸術祭執行委員長。日本芸術文化振興会、日本舞踊協会等顧問。松竹大谷竹次郎賞選考委員。
昭和62(1987)年紫綬褒章、平成７(1995)年旭日中綬章、平成12(2000)年恩賜賞・日本芸術院賞、平成13(2001)年文化功労者、平成15(2003)年NHK放送文化賞など受賞・受章多数。
主な著書に『比較演劇学』正（南窓社・1967年度芸術選奨文部大臣新人賞）・続・続々、『作者の家』（講談社・1980年度読売文学賞、毎日出版文化賞）、『舞台の奥の日本』（TBSブリタニカ・1982年度東京海上各務記念財団優秀著書賞）、『歌舞伎美論』（東京大学出版会・小泉八雲賞、ダブリン市長賞）、『演劇概論』（東京大学出版会）、『河竹登志夫歌舞伎論集』（演劇出版社・2000年恩賜賞・日本芸術院賞）、『新版歌舞伎』（東京大学出版会／2013年４月２日発行』ほか多数。エッセイに『酒は道づれ』（南窓社）、『包丁のある書斎』（日本経済新聞社）など。
謹んでご冥福をお祈りいたします。
