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中村錦之助、中村隼人が7月国立劇場 歌舞伎鑑賞教室『身替座禅』での意気込みを語りました

  7月国立劇場 歌舞伎歌舞伎鑑賞教室は『身替座禅』が上演され、中村錦之助が山蔭右京を初役で勤めます。また、「歌舞伎のみかた」では中村壱太郎、中村隼人というフレッシュな2人が解説を勤めます。今回の解説は『身替座禅』をはさむ形で前後に行われ、パート1では舞台機構の紹介、パート2では狂言舞踊について紹介する、という今までとは違うさらに楽しみな趣向となっています。公演に先立ち、中村錦之助、中村隼人が舞台への思いを語りました。

中村錦之助
 今回、初役で『身替座禅』の山蔭右京を勤めさせていただきます。右京はいつか勤めたいと思っていたお役で大変嬉しく思っています。監修をお願いしている師匠の中村富十郎からは、「君のスタイル、色を大事にして勤めなさい」と言われていますので、作品の雰囲気を壊さないように、自分なりの右京を作り勤めたいと思っています。

 『身替座禅』は判りやすく、楽しい演目ですので、歌舞伎を初めて観る方に歌舞伎の良さを良くわかっていただけるのではないのでしょうか。学生の方には、お芝居を楽しんでいただき、大人になって、さらに歌舞伎を好きになっていただければ嬉しく思います。

 師匠からは「狂言舞踊はセリフと踊りでお客様に楽しんでいただくものですので、あまり品のないことをしてはいけない。特に間が一番大切。」とアドバイスも頂いています。

 踊りは色気と艶が大切です。酔っているけれど崩れてはいけない、柔らかに、かろやかに酔う、そこが眼目の一つだと思います。また、花道を出て(愛人の元から)帰ってくるところは大変難しいところです。全身から、楽しんできた色気と艶がでるようにしっかり稽古をして躍り込んで勤めたいと思っています。

 「歌舞伎のみかた」の説明を若い俳優たちで行うことはとても良いことだと思います。2人にもとても良い経験になると思いますし、お客様にとりましても舞台にいる俳優が自分たちと歳が近ければ、それだけ親近感も湧いてくるのではないかと思っています。

中村隼人
 『身替座禅』では侍女小枝、「歌舞伎のみかた」では解説を初めて勤めさせていただきます。私は16歳(高校2年生)ですので、お客様には同年代の高校生・中学生の方々が多く、自分たちと同じ高校生が歌舞伎の舞台に立っているということを知っていただきたいと思っています。

 解説は紋付、袴で行うことが多いようですが、壱太郎さんと相談をして僕たちは私服で舞台に出ようと思っています。“綺麗めカジュアル”という感じの洋服を、先日買いに行ってきました(笑)

 今回の舞台を見たことをきっかけに、皆様が歌舞伎を好きになっていただけるようになればいいなと思っています。