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1月国立劇場『旭輝黄金鯱』 菊五郎ら出演者が意気込み

 平成22年1月の国立劇場、初春歌舞伎公演では、尾上菊五郎を中心とするお馴染みの顔触れで復活通し狂言『 旭輝黄金鯱』が上演されます。菊五郎が演じる主人公・柿木金助は、江戸時代に大凧に乗って名古屋城天守閣の金の鯱の鱗を盗んだという伝説の盗賊です。
大凧で客席上を斜めに飛び大屋根に降りる宙乗りあり、本水でのダイナミックな"鯱つかみ"ありの大スペクタクル!華やかで見どころの多い娯楽大作の上演を前に、尾上菊五郎、中村時蔵、尾上松緑、尾上菊之助が公演への意気込みを語りました。

尾上菊五郎
 江戸時代、お正月狂言として上演された作品で、作者の並木五瓶も力が入ったらしく、六幕二十三場という壮大な台本でしたが、その入り組んだ筋を判りやすくし、国立劇場のスタッフの方と苦労して3時間ほどの作品に致しました。
 私は父親の仇討ちと天下掌握をねらう柿木金助という盗賊を勤めます。母との愁嘆場もありますが、お正月公演らしく明るくやろうじゃないかということで、以前『俳優祭』で評判の良かった"北千住観音"を改めて"金鯱観音"として登場させます(笑)。さらに音楽にはEXILEも使う予定です(笑)。
 宙乗りは、客席の後方から舞台へと飛んで参りますが、舞台から客席の上に大屋根がせり出して、そこに着地するという、大仕掛けでお見せいたします。今はまだ台本を直している最中ですが、楽しいお芝居にしていきたいと思っています。


中村時蔵
 菊五郎さんを中心とした復活通し狂言には、毎回のように参加させていただいております。いつも様々なお役を勤めさせていただき楽しみですが、今回は柿木金助の母親 村路という老け役と、乳人 国生の二役です。村路では菊五郎さんの母親をどのように違和感なく見せるか、難しいなと思っております。
 復活狂言は、下座の音作りや、衣裳や鬘など、全てを一から作り、考えなくてはならず、舞台稽古になってからも工夫を加えることがあります。とても大変な作業ですが、歌舞伎役者として培ってきたものを出して舞台を創り上げる事に、とてもやりがいを感じています。見ているお客様に喜んでいただけるよう、チームワーク良く、みんなでいいアイディアを出し合って楽しい舞台にしたいと思っております。


尾上松緑
 新春の国立劇場の公演に参加させていただきますことは、私にとりまして一年の一つの行事となっており、いつも大変嬉しく思っております。今回盗賊の向坂甚内という役を勤めさせていただきます。柿木金助と同じく盗賊ですが、仲間ではなく因縁の深い間柄で、2人がどのような関係になっていくかをお客様に楽しんでいただければと思っています。
 このように復活狂言に参加させていただくと、自分の懐や引き出しというものが増えていくように感じます。さらに自分の中で一から役を作っていかなくてはいけませんので、自分を試すことにもなり大変楽しみです。


尾上菊之助
 小田家のために奔走する家臣 鳴海春吉を勤めます。今回、初めて本水の立廻りに挑戦させていただきます。"鯉つかみ"という趣向が歌舞伎の定番ですが、今回は"金の鯱つかみ"となります(笑)。
 復活狂言では、自分が勤めたことのないような役をやらせていただける事も多いので、このように挑戦の場を与えていただける事をとても嬉しく思っています。