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書籍・DVD情報

評論 演劇放浪記―演劇の軌跡と展開

藤田洋 たちばな出版
縦21.2cm×横15cm 本文445p
2011年6月10日発行 定価¥2,600(税別)

演劇は、汲めども盡きぬ霊水に似て、限りない魅力がある。

七十年以上演劇に親しみ
喜寿を迎えてなお
年間五百回劇場に通う著者の
演劇見聞録

 ●第1章 海外公演
 ●第2章 伝統演劇
 ●第3章 ミュージカル
 ●第4章 現代演劇
 ●第5章 エッセイ

人生に忘れがたいショックを受ける名舞台に接すると、感動して、生きている喜びが得られる。しかし、そのようなことはめったにない。めったにないけれど、皆無ではない。わたしは、膨大な観劇のなかで、数回は、生涯忘れられない感動があった。そして、その感動は人によって異ってくるのは当然であろう。しかし、生涯忘れられない機会を求めて劇場に足を運ぶのは、もしかしたら、素晴しい獲物を求めて山野を走り廻る狩人のようなものかも知れない。
演劇はライブのもので、だからこそ演じる側と見る側の空気が、一つの空間のなかで溶けあって感動の素地がうまれるのだ。つまりこうした出合いはその時限り、二度と再生はできない。よく一期一会というが、大袈裟にいうと、そのくらいの環境があって、演劇は創り出されるものなのだ。
      ――「序」より